授業は、教員と学生のコミュニケーションで成立するものです。しかし、そこには様々な「面倒」が存在します
- 教員:板書・プリント印刷・配布
学生:板書の書写・プリントの整- 教員:レポート回収・採点・集計・返却
学生:レポート提出(書くこと自体が面倒。提出しても点数が知らされないことがあるし、どこが悪かったかわからない)- 教員:学生からのレスポンス得るためのアンケートの配布・回収・集計
学生:アンケートへの記入・提出(アンケートがどう使われるか分からない)
授業にはこういう「面倒」はつきものです。また、面倒を顧みず実施したところで、学生と期待通りのコミュニケーションを行えるとは限りません。そこで、ウェブサーバーを活用することで、こういう面倒を軽減させ、しかも、コミュニケーションのスピードも高められるというのが今日のお話しです。また、表題では「ウェブサーバー」だけを挙げていますが、授業運営の方法としては他に、電子メールやデータベースなども含めてお話しします。
以下、ウェブサーバー(及び電子メールやデータベース)を利用した授業運営の長所と短所をまとめておきます。
- 長所:
- 教員: 学生への授業情報(成績を含む)の提供が簡単に(手間が少なく、しかも速く)行える。
レポートやアンケートの集計が簡単に行える。
学生とのコミュニケーションにかける時間が増える- 学生; レポートや意見の提出が簡単に(手間がかからず、速く)行える。
教員からのレスポンスが多く得られる。- 短所:
ウェブサーバーが無いと実施できない
ウェブサーバーがあっても、使い方が分からなければ使えない
リアルタイムで情報が伝達されるため、情報の質に注意が必要になる
以上が、今日の話しのポイントです。ウェブサーバーの導入や運営は慣れるまで面倒な部分がありますが、うまく利用できれば、学生とのコミュニケーションをもっと頻繁にとることができ、授業の効果が高まると思います。
以下、今日のお話しは以下の構成で行います。
恐らく多くの方は、ウェブサーバーなんて使ったことが無いと思います。そこで、次のページにいくつかお試し用の情報を挙げておきました。
- 「とりあえずPukiwikiでページを作ってみたいという方」: Pukiwikiお試しページ
- 「外部レンタルサーバを使って、自分のウェブページを使ってみたいと言う方」: レンタルサーバを用いた導入事例(10日間おの試用無料。月額800円ぐらいから)
(*千葉大学でもウェブサーバーのホスティングサービスを実施しているのですが、残念ながら、対象は部局(「・・学部」、「・・研究所」など)に限られており、現時点で教員各自が自分の授業運営に利用することはできません。)- 「自分でウェブサーバーを立ち上げてみたいという方」:ウェブサーバーの簡単な構築方法と、外部への公開のための申請手順