いまや、ネットワークを介したコミュニケーションは、我々の日常生活に欠かせないものになっている。検索すればすぐに欲しい情報が手に入るウェブページだけでなく、自分から情報を発信するブログやミクシー、電子メールやIPフォン、映画や書籍のオンデマンド配信などなど、使いかたや使われ方も様々だ。今日の授業では特に、仕事や研究の面で欠かせない電子メールの使いかたをもう少し学ぶ。また、電子メールで添付書類をやり取りする方法とその注意点や、メールに関連したコンピュータセキュリティ、そして、クラウドを利用したファイルの共有方法や、moodleというシステムを使って、授業に関するコミュニケーションする方法も学ぶ。
ネットワークを利用したコミュニケーションの原理的な話しは、教科書やネット上の情報など、いろいろある。 でも、とりあえずいろいろと操作をして、慣ることからはじめよう。まず今回は電子メール(以下、ところどころ略して「メール」と呼ぶが、意味は同じ)。
前回の課題で、ほぼ全員が電子メールを送ることができた。これで皆さんは、
電子メールによる、ネットワークを用いたコミュニケーションに成功した。 |
コミュニケーションの主体はもちろん、皆さんと私。送られた情報は、「文字」すなわちテキストデータ(文字データ)。
(課題としては簡単すぎたかも。。。)
では、おさらいの意味も兼ねて、メールシステムシステムにアクセスして、メールを確認してみよう。
メールシステム: http://cuacmsrv.chiba-u.jp/ にアクセスして、メールを確認
私からのメールが2通届いているはずだ。
中身はあとで読むとして、メールによるコミュニケーションはとっても便利。好きなときに、テキストデータによる情報を受け取れるし、また、添付書類を使えば、画像や音声データもやりとりできる。
ただ、添付書類の使い方はちょっと大切なので、今日の授業で練習しよう。
前回のレポートメールは、未提出は1名のみ、提出者も2名以外は全員が締切以内に提出できていた。しかし、レポートの指示(要件)を思い出して欲しい。
* なお、以下の指定事項は必ず守ってください。 |
1. 件名は 情報処理01(学生証番号) にすること |
* 例 情報処理01(12S0001X) <注:学生証番号は半角英数字を用いること> |
2. 操作: 下のアンケートをコピーして、メールの本文にペーストし、... |
3. 答えは必ず、各項目の":"の後に記入すること。... |
4. 提出期限:4月14日土曜正午 |
どんなレポートでもそうですが、
レポートの提出要件を守らなかった場合、減点対象になる
ということは覚えておこう。今回のレポートでも、次のようなレポートの指示違反があった。これらは、もちろん減点対象となる。
日付 | 件名 | 氏名 | 学生証番号 |
Thu, 12 Apr 2012 16:52:33 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:25:36 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:28:19 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:32:41 | Subject: | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:33:15 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名: | 学生証番号: |
Thu, 12 Apr 2012 17:34:07 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:34:39 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:34:42 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:37:07 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:38:10 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:38:21 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:38:53 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:39:11 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:39:50 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:39:51 | Subject: 情報処理******* | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:39:58 | Subject: 情報処理01(12S00***) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:40:15 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:40:57 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:42:27 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:43:31 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 17:45:52 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名: | 学生証番号: |
Thu, 12 Apr 2012 17:47:01 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 21:06:23 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Thu, 12 Apr 2012 21:42:03 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 00:05:58 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 12:28:22 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 12:59:19 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 13:06:02 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 14:12:56 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 19:02:29 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 19:05:26 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 19:53:11 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Fri, 13 Apr 2012 21:55:39 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Sat, 14 Apr 2012 09:23:14 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Sat, 14 Apr 2012 11:59:13 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Sat, 14 Apr 2012 18:03:13 | Subject: 情報処理01(*******) | 氏名:***** | 学生証番号:12S**** |
Sun, 15 Apr 2012 16:19:43 | Subject: 情報処理01(*******)> | 氏名:***** | >学生証番号:12S**** |
Thu, 19 Apr 2012 09:41:27 | Subject: 情報処理01******* | 名:***** | 学生証番号:12S**** |
氏名: 学生証番号: 件名の指示違反
キーボードからの文字入力はどのくらいできますか(遅い ): ワープロソフトは何を使っていますか?(使っていない ):
以上のレポート要件指示違反は、今回は初回だから減点していないが、回が進むころには減点するので注意して欲しい。
レポートや課題の指示には十分な注意を払おう。
閑話休題: こういう指示を守ることもコミュニケーションの一つなので、注意しよう。場合によっては、不利益を被ることがある。 例えば、海外留学が決まって航空券を購入し、1ヶ月以内にビザを取得しなければならないと言うときでも、 ビザの申請書の質問欄の1つにチェックを忘れただけで、申請書を突き返されてしまう。 しかも、ビザの審査料は支払わなければならないし、航空券代金は戻ってこないしなどと、いうことがある (某国大使館であった実例です)。普段のレポートから、提出要件や指示には注意を払っておこう。
ところで、上では指摘していないが、とてもよくある間違いの1つに、全角文字と半角文字の混同がある。
全角文字 AbCdEfG012345+−X アイウエオ 半角文字 AbCdEfG 012345+-X アイウエオ
コンピュータの初心者はよくこの2種類の文字を混同してしまう。特に、
メールアドレスやアカウントやパスワードに全角文字を使ってはいけない
自分が入力している文字が全角か、半角かは、画面右下をよく見て注意していよう。
電子メールはとっても便利。でも、使い方を誤ると、思わぬトラブルが。。。
メールの基本構造を理解しておくと、なりすましメールや、フィッシング詐欺に引っかかりにくくなる。
用語解説:ヘッダ(メールヘッダ) 電子メールの本文以外の場所、つまり、アドレス、件名、 作成日、ccアドレス、メールの配達経路(受信メール)などの情報 例:前回のレポートメール Status: R Return-Path: <XXXXXX@students.chibax-u.mp> X-Original-To: YYYY@faculty.chibax-u.mp Delivered-To: YYYYYY@chibax-u.mp Received: from cuvirus3.chibax-u.mp (cuvirus3 [192.64.3.43])by cupbox1.chibax-u.mp (Postfix) with ESMTP id C26D1738D7for <YYYY@faculty.chibax-u.mp>; Thu, 20 Apr 2006 17:41:43 +0900 (JST) Received: from cuvirus3.chibax-u.mp (localhost.localdomain [127.0.0.1])by localhost.chibax-u.mp (Postfix) with ESMTP id A4896C5BBAfor <YYYY@faculty.chibax-u.mp>; Thu, 20 Apr 2006 17:41:43 +0900 (JST) Received: from students.chibax-u.mp (cuacmsrv3 [192.64.3.23])by cuvirus3.chibax-u.mp (Postfix) with SMTP id 83C3FC5BB7for <YYYY@faculty.chibax-u.mp>; Thu, 20 Apr 2006 17:41:43 +0900 (JST) From: <XXXXXX@students.chibax-u.mp> To: YYYY@faculty.chibax-u.mp Subject: 情報処理02(XXXXXX) Date: Thu, 20 Apr 2006 17:41:43 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 X-Priority: 3 X-Mailer: Active! mail 2003 Message-ID: <20060420174143.23D91295@students.chibax-u.mp> Content-Type: Multipart/Mixed;boundary=-----P05Q.PING3YQLZ96662ONY14BTEZD7. Status: RO
メールを書く上で、気をつけておくべき事項を整理しておこう。
新村様 <注意!: 携帯メールに慣れている人は、本文に宛名を入れない場合が非常に多い。よほど親しい間柄で無い限り、宛名は必ず書こう> 来週の情報処理授業の進め方について相談があります。本日13:30に研究室で相談できるでしょうか?急な話しで恐縮ですが、返信、よろしくお願いします。<本文は簡潔に。文章作成は相手との関係をよく考えて> 梶田 <!!注意!!: 送信者の名前は必ず書くこと。学生諸君からのメールは、名無しで送られてくることが非常に多いので特に注意が必要 |
○○委員の皆様 (cc: ○○学科長) ○○委員梶田です。先ほどの◇◇さんの意見に対する補足意見をお送りします。 1.・・・・・ 2.・・・・・・・・・ 以上。 > <ここに前に意見を述べた人のメールが引用される> at 23:30 4 Apr. 2011 ◇◇ wrote: >◇◇です。 >学生へのメール一斉配信についての提案です。以下、検討よろしくお願いします。 >................................... 梶田 <ここに署名(所属先や電話番号を記入したものを入れてもよい>
メールシステムは、インターネットに繋がっている環境なら、世界中どこからでも使える。 自分の家からもメールチェックをするとか、メールシステムにメッセージが届いたら、携帯電話のメールサービスにお知らせだけでも送るようにするとかなど、活用してほしい。千葉大では、授業の情報を受講者にメールで配信する、「授業情報配信システム」という新しいサービスが始まった。メールシステムは皆さんにとってこれからますます重要になるだろう。
さて、皆さんが仕事で電子メールを使うようになったとき、とても頻繁に使われるのが「添付書類」というもの。これは、送信するメールにくっつけて、ワープロで作った書類や、デジカメで撮った写真などをやりとりするものだ。
では、
メールシステム: http://cuacmsrv.chiba-u.jp/ にアクセスして、メールを確認してみよう
私からの添付書類付きのメールが届いているはず。添付書類を開いてみよう。。。。
では、MS Wordを使って、何でもいいから文書を1つ作成し、保存しよう。(保存の方法は、画面で説明)。
保存したファイルを添付書類として私に送信するのが、今回の課題2.
メールは私達の生活から切り離せないものになりつつあるが、それとともに、私達はメールを介して、様々な脅威にさらされている。基本的な事項をいくつか正しく理解して、危険を回避しよう。
今日、私から届いたメールの一つに、
______.exe
という添付書類がついていたのに気づいただろうか?最後の「.(ドット)+英子文字3文字」は「拡張子」といい、そのファイルの特徴を示すものだ(文書なのか、プログラムファイルなのかが分かる)。 よく使われる拡張子をリストしてみると、
.exe | 実行ファイル。プログラムを起動するためのもの |
|.bat|バッチファイル。プログラムを起動する一連の操作が書かれたもの
.doc .docx | Microsoft Office Word で作成された文章ファイル |
.xls .xlsx | Microsoft Office Excel で作成された表計算ファイル |
.ppt .pptx | Microsoft Office PowerPoint で作成されたプレゼンテーションファイル |
Adobe社の開発した文章形式のファイル | |
.jpg .png .gif | 画像ファイル |
.mp3 .wav | 音楽ファイル |
.mpeg .wmv .mp4 | 動画ファイル |
という風に、拡張子を見れば、どんなファイルか判別することができるので、とても便利なものだ。
添付書類を受け取ったら、この拡張子に十分注意しよう。そして、拡張子が、exe, .com, .bat, .pif, vbsになっているときは、送信者がよほど信用できる相手で無い限り、絶対に開かないこと。それらにはコンピュータウィルスや、コンピュータを勝手にコントロールしてしまうようなプログラムが入っている場合がある。また、エクセル(.xls, .xlsx)やワード(.doc, .docx)の書類を開こうとしたとき「マクロが含まれています」という注意が画面に表示されたら、そのファイルが信用できる相手からのメールであることを確かめてから開くか、マクロを無効にして開くこと。マクロも使い方次第では、コンピュータを勝手に操作できてしまう。たとえ、相手が信用できそうな相手であっても、発信者の名前を偽装しているウィルスメールも多くある。怪しいファイルが添付されている場合は、開く前に相手に確認しよう
私達は通常、メールの送信者欄の名前とアドレスから、そのメールが誰から来たものかを判断し、返信等のアクションを起こす。しかし、メールの送信者欄は簡単に偽装でき、他人になりすますことができる。例えば、皆さんの統合メールには、綿野先生から情報処理に関するメールが届いているが、それは、私が昨日、綿野先生になりすまして送信したものだ。
その偽装メールには大したことは書かれていないから問題は無いが、例えば、こんなメッセージが届いたらどうしよう?
以下の例全てはセキュリティに関して注意を促すためのものであり、全くのフィクションです。
From: Tadashi Kajita <tkaji @faculty.chiba-u.jp> To: ○○○○ <xxxx@chiba-u.jp> Reply-To: Tadashi Kajita <xxxxx@gmail.com> Subject: Date: Thu, 19 Apr 2012 09:08:36 +0900
以上、よろしくお願いします。 梶田
もしかすると、払ってしまうかもしれない。
支払いに関しては、下記のリンクをクリックして、リンク先のサイトからクレジットカードで支払って下さい。
そして、リンク先にはまともなクレジットカード会社の支払いサイトを装った入力フォームがあり、クレジットカードの情報とセキュリティコードが盗まれたりする。銀行口座番号、Yahooのアカウントとパスワード等も同様の手口で盗まれる可能性がある。
最近は、このように標的を限定した攻撃も増えているので、
・リンクをクリックさせて、別サイトに誘導させるようなメール
・お金の振り込みを要求するようなメール
には十分に注意しよう。
この授業では、ネットワークを利用したコミュニケーションツールの1つとして、moodleというe-ラーニングのシステムを用いる。
各自、メールシステム(http://cuacmsrv.chiba-u.jp/ )にログインして、メール受信箱をみてほしい。私から「授業moodleサイトのアクセス情報」というメールが届いているはず。そのメールを開いて、パスワードとアカウントを画面のどこかに表示しておくこと。
''提出期限:4月26日火曜正午''
--回答:
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