生物学総合講義I(梶田担当分) 編集中です

講義の概要と目標

1. 千葉大学の情報システムについて

修士課程で研究生活を送る上で、千葉大学の情報システムを有効に活用することが求められる。多くの学生は学部の情報授業で習得ずみだが、他大学出身者のために、必要な情報を提供する。
You will need to use ICT system provided by Chiba University. Most of students were already used to it in the 1st year of undergraduate, but for some from other university, I summarize some important information.

統合認証システム  https://cuidm.chiba-u.jp

学内無線LANへのアクセス方法 Way to access to the WIFI in Chiba University

学部向けH24授業/情報処理/01で解説しているので、参照して欲しい。

2. あなたにとっての修士課程とは何か? What is the master course for you?

これから修士課程における学生生活・研究生活についていくつかの話しをしますが、まず最初に、皆さん自身が、修士課程をどのように考えているかについて、教えてほしいです。

3. 修士課程での学生・研究生活をより幸せにするかもしれない、いくつかのチャンス Chances that may make your Master Course happier.

おそらく、修士課程で何を目指しているかについてはいろんな意見があるかと思いますが、たぶん、これから話すいくつかのことは、もしかすると、あなたの学生・研究生活をより幸せにしてくれるかもしれません。Perhaps, various opinion about your personal perspective on master course, but the information below may make your Master Course happier.

(1) 留学・海外での研究活動 Study abroad / Oversea research activities

私は海外留学を経験したことが無いので、学生時代に海外留学しようと思えばできる皆さんが、とてもうらやましいです。しかも、最近は、海外留学・海外研究活動のチャンスが、とてもたくさんあります。ここでは、いつくか例を挙げて、どうすればそのチャンスをものにできるかについてお話します。 (I have explained this personally to our international students, so I only explain in Japanese in this class).

(2) 研究費の獲得 Grant proposal

修士課程の学生の多くは、指導教員の獲得した校費や研究費をつかって、研究しているでしょう。でも、もしかすると、「次世代シーケンシングでゲノム解析したい」とか、「遺伝子発現を大規模スクリーニングしたい」という興味を持ったとき、研究室で使えるお金では足りないかもしれません。また、指導教員と全く違う研究を始めたいときも、研究費が不足する場合が考えられます。自分のアイデアで、自分自身の興味に従って研究を進めるというのは、実は研究者が最も楽しさを感じるところかもしれません。ただ、それには、研究費の裏付けも必要です。そこで、研究助成に応募して、自分で研究費を獲得するといいでしょう。世の中には、さまざまな助成金があるので、自分の分野にあった研究助成を探してみましょう。
I think most of master course students doing their research using the budget that their supervisor obtained. However, if you want to do something new with your own idea, the budget might not be enough. Also, performing your own research by your own idea is one of the most interesting part of research life. Here you have a list of budget that you can apply. There are various budgets in different fields, so I introduce some from my own field of sicence.

(3) 奨学金: 特に優れた業績による返還免除

日本学生支援機構から、大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生で、在学中に特に優れた業績をあげた者として本機構が認定した場合には、貸与期間終了時に奨学金の全部または一部の返還が免除される制度です。学生の学修活動への意欲向上を目指している。

(4) 学振DC申請 JSPS Research Fellowship for Young Scientist, DC

4. 様々なチャンスにどうやって応募するか?どうやって採択されるか?  How you can apply? and How you can be selected?

(1) まずは書類作り、そのためには、募集要項・審査要項をよく読むこと. First, you need to prepare an application form, and for this task, read the call for proposal and information on selection very carefully.

(2) 書面審査・書類審査で大切なのは、自分が伝えたいメッセージが、わかりやすく伝わっているかどうか。 Important point in the proposal review is whether your message was positively transferred to the reviewers clearly

(3) 審査員の立場になって読む・そして、直す: Critically read a proposal pretending to be a reviewer, and revise it.

次に必要なのは、文章を審査員のつもりになって読むことです。例えば、学振DC1の申請書の場合、審査員は、文章を読むことで次の3点を評価します(実際に、1-5点の点数を絶対評価でつけます). You also need to read your proposal pretending to be a reviewer. The reviewer of the JSPS DC1 will give score from 1 - 5 in the following three aspects.

ここで、「研究能力・将来性」までが、提出された申請書で判断されることには注意が必要でしょう。ものすごくわかりにくく煩雑な申請書を提出すると、、「研究能力」に支障があると、判断されてしまうかもしれません。なので、実は、細部に注意を払うことも大切です。 Here, your own research ability and future prospect also will be judged by the proposal. So, if your proposal was very clumsy, the reviewer might judge you unsuitable to be a researcher.

課題

Appendix: もし知らないならば、知っておくと良い技術

クラウドサービスの利用

ここ数年、クラウドという言葉をよく聞く。クラウドサービスというのは、サーバーの存在を意識することなく、インターネットの向こう側から様々なサービス を受けるもの。受講者の皆さんもすでにいろいろなサービスを利用していると思う。この授業では、クラウドサービスのうち、Google サイトを用いたホームページの作成と、Dropbox等のサービスを用いたオンラインストレージの利用方法を習得する。あわせて、最近のいくつかのクラウドサービスと利用法についても紹介する。

Googleのクラウドサービス

Microsoftのクラウドサービス Skydrive

GoogleにまけじとMicrosoftもSkydriveちうクラウドサービスを開始した。http://windowslive.jp.msn.com/skydrive.htm
このクラウドサービスはオンラインストレージの利用や、MS Office文書の共有が可能。Office文書の共有は特によくできており、オンラインストレージ上においたWordの文書を、共同作業者と一緒に編集することができる。
例えば、共著者と一緒に論文を手直ししているときにSkydriveを利用すれば、「編集→名前を変えて保存→メールの添付書類で送信」という一連の面倒な作業をする必要が無くなる(フォルダ内に少しずつバージョンの違う書類がたくさん溢れるのを防げる)

オンラインストレージの利用

以下のオンラインストレージが便利で容量も大きい。これらのサービスをうまく使えば、USBメモリは不要になるかもしれない。いずれも無料のサービスで、オンラインならどこからでも利用可能。ただし、データのセキュリティと、サービスが突然停止する不安はやや残る。

マインドマップによる論理的文章作成

研究者にとって論理的な文章作成は非常に大切。しかし、論理とは何かというのは、なかなか説明しがたいし、人に教えるのはもっと難しい。論理的思考や論理的文章の作成を教えるのに悩んでいたときに出会ったのがマインドマップ。思考整理の便利ツールで、アイデアの論理関係を視覚的に整理できるでとても便利。手描きなら、紙と色鉛筆でアイデアを広げられる(手書きの方が発送が自由に広がって良いかもしれない)(簡単な作例は右のサイトに書かれている http://www.mindmap.or.jp/howto/)。

見た目のきれいさをもとめるなら、XMindの方が良い。おもいついた事をどんどん入力するにはFreeMindが良い。ただ、いずれも、論理関係(並列か、反証か等)を示すには工夫が必要