*最(大)節約法: Maximum Parsimony Method [#l6133e7f] #contents **準備:PHYLIPのダウンロード [#w84303ca] -http://evolution.genetics.washington.edu/phylip/getme.html **予備知識確認テスト [#d28f88ec] 授業を開始する前に、次の問いに答えてもらいます。 >Table 1. #ref(授業/H17/系統学特論/最節約法/課題1/ex1.jpg,90%) -問1:Table 1のマトリクスから最節約法を用いて最節約系統樹を作成しなさい。系統樹の表記法は下の例に従うこと。 ~Infer the most parsimonious trees using the data shown in Table 1. -問2:Table 1のマトリクスから得られた系統樹の樹長を答えなさい。 ~Answer the tree length of the tree inferred from the data of Table 1. -問3:次の用語を説明しなさい。 ~Explain the following terms --3-1: 単系統群(monophyletic group) --3-2: 共有派生形質(synapomorphy) --3-3: 外群(outgroup) ***系統樹の表記法(ニューイックフォーマット, Newic Formst) [#a6ebd6a5] > 下の系統樹は (M(N(A(B C)))) と表記する。 #ref(授業/H17/系統学特論/最節約法/課題1/ex3.jpg,70%) //**[[授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法]] [#b9e9d3f2] //>授業で使ったスライドと説明です。Fasta形式ファイルをBioEditで編集してNEXUSファイルを作り、PAUP*で解析するところまでが説明されています。 **最節約法:6月19日授業課題[#x3dfd911] ~1.ホームページからデータファイル(&ref(./rbcL_plant.fst);)をダウンロード。BioEditで開き、NEXUSファイルに変換。~ Download(&ref(./rbcL_plant.fst);) and open it by BioEdit. Save the aligned data as a NEXSUS file. ~2.PAUP* DEMOでNEXUSファイルを開き、Heuristic Search法で解析する。得られた最短系統樹をファイルに保存する。~ Open the above NEXUS file with PAUP* DEMO, and analyze it by "Heuristic Search" method. Two shortest trees will be obtained. Save them in a tree file. ファイル名は 学籍番号(半角英数文字のみ).emf file name "Your_ID.emf" 梶田までメールの添付書類として送信。件名は「6月19日課題」にすること。~ Send the file to Kajita by e-mail. ~提出期限:6月28日~ Deadline: 28 June. ~%%%6月19日授業の課題はここまでにしました%%%が、できるなら3以下をやって提出してもらっても良いです。~ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^~ -------------------~ ~3.次に、Bootstrap解析(Heuristic search, 1000回〔どうしてもできなければ100回でよい〕)を行う。得られた結果の表は保存しておく。〔ここまでの操作にはPAUP Blockを用いても良い〕~ Do bootstrap analysis for 1,000 replicates. Keep the obtained bootstrap values of each clades for later use. ~4.メモ帳等のテキストエディタで2で作った最短系統樹のファイルPedic.treを開き、2つ目の系統樹のクレードに、3の解析結果を見ながらBootstrap値を記入して保存する。 ~Open the tree file (TEXT file format) saved in the strep 2, and add bootstrap values for each clades. ~5.上で保存したファイルをTreeViewで開き、 2つ目の系統樹をPhylogramモードで、Bootstrap値と共に表示させる(show internal edge label)。内群が単系統群になるようにルートをつける。~ Open the above file with TreeView, and display ''the second tree'' in Phylogram view with boot strap values ("show internal edge label"). Define a root and make the ingroup taxa as an monophyletic group. ~6.TreeViewで、File > Save as graphic を選び、enhanced metafileの形式で2つ目の系統樹のみを保存する。このファイルをmメールの添付書類として梶田宛に提出する。~ Choose "Save as graphic" in the File menu, and save ''only'' the second tree as "enhanced metafile" format. Send the file by e-mail to Kajita as an attachment file. ~ファイル名は 学籍番号(半角英数文字のみ).emf~ The file name should be "Your Student ID.emf" ~ **[[授業/H17/系統学特論/PAUPブロック]] [#tb8ef51b] -PAUPを使った系統解析演習に必要なPAUPブロックの例です。コピーペーストして使って下さい。 **最節約法の基礎 [#p3a961c3] 最節約法を基本から勉強したいという人には、次の参考書(なんと無料!)をお勧めします。1コマの講義で節約法の全貌と、ソフトウェアを使った系統推定を理解するのは、初めての人には大変だと思います。以下の文献よ読んで、復習してください。 >The Compleat Cladist (日本語訳が「系統分類学入門」というタイトルで、文一総合出版から出ている)http://taxonomy.zoology.gla.ac.uk/teaching/CompleatCladist.pdf >Basics of Cladistic Analysis (上よりもさらに簡単な内容)http://www.gwu.edu/~clade/faculty/lipscomb/Cladistics.pdf~ *BioEditでNEXUSファイルを作る [#tf7ced7b] **1. 例題ファイル&ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/Pedic_align.fst);をBioEditで開く [#zaab44d7] **2. BioEdit: File > Export > Sequence Alignment [#o4b6e34c] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド0.jpg,30%) #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド1.JPG,30%) -ファイルの種類で一番下のPAUP/NEXUSを選択し、ファイル名をPedic.nexにして保存 *PAUP*を使う [#c0a0982b] **1. File > Open : Pedic.nex を Edit モードで開く [#af5f25c4] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド2.JPG,30%) #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド3.JPG,30%) NEXUSファイルの中身。[ ] に挟まれた部分はコメント。 #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド4.JPG,30%) 〔参考〕FASTA形式からNEXUS形式には簡単に変更できる -File > OpenでFasta形式のアラインメントをEditモードで読み込む -ファイルの先頭に#NEXUSと書き込む -配列の前にdata ブロック始まりをコピーする。必要があれば数値を変更。interleaveはつけない。 -配列の最後にセミコロンとendとセミコロンをコピー -余裕があったら > を消しておく(消さなくても解析はできる) -名前をつけて保存 **2. データをメモリに読み込む File > Execute [#b7f326f7] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド5.JPG,30%) **3. Branch and Boundで解析:BandB [#o99ab4ad] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド6.JPG,30%) #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド7.JPG,30%) **4. 画面に系統樹を表示: showtree 1 [#r2947ee8] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド8.JPG,30%) **5. ファイルに系統樹を保存: savetrees file=Pedic.tre brlen=yes from=1 to=2 [#y4ae254b] **6. TreeView>で系統樹を表示: File > Open [#e3ef72d2] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド9.JPG,30%) **7. PAUP*でBootstrap解析: bootstrap nrep=1000 search=heuristic brlens=yes [#teefe679] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド10.JPG,30%) **8. 系統樹を保存: savetrees file=Pedic_boot.tre savebootp=nodelabels from=1 to=1 [#vd2ccfb0] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド11.JPG,30%) **9. ディスプレーバッファーを編集: Edit > Edit Display Buffer [#x7a21a9c] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド12.JPG,30%) **10. TreeViewでBootstrap値つき系統樹を開く [#b7def682] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド13.JPG,30%) **11. 最節約系統樹にBootstrap値をのせる:メモ帳で編集 [#dc1442f0] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド14.JPG,30%) **12. TreeViewでBootstrap値つき最節約系統樹を開く [#m67d7710] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド15.JPG,30%) **13. PAUP Blockをファイルに埋め込んで、解析を自動化する [#y59d992e] #ref(授業/H17/系統学特論/PAUP*使用法/スライド17.JPG,30%)