*集中講義:埼玉大学:植物系統学 [#f1fccc64] **お詫びと重要なお知らせ [#cb32786e] **&color(red){お詫びと重要なお知らせ}; [#cb32786e] &size(14){%%%10月2日の08:00 - 20:30%%%に千葉大学西千葉地区で停電があったため、メールとウェブを含む西千葉地区のネットワークサービス全てが、10月2日(日)22:00まで停止されていました。9月30日分の課題(10月2日締切)を提出しようとした受講生の皆様には、大変なご心配とご迷惑をおかけしてしまったことをお詫びいたします。メール、ウェブとも停止していたため、皆さんからの問い合わせへのお返事や、ウェブページからのアナウンスも行うことができず、すみませんでした。}; ~ &size(14){9月30日の課題については提出期限を''10月5日(水)午前9:00''まで延期しますので、 http://bean.bio.chiba-u.jp/moodle/から提出してください。}; **講義情報 [#o94f1814] -講義番号 R15041 -授業科目名[英語授業科目名] 植物系統学 [Plant Phylogeny] -担当教員[ローマ字表記] 梶田 忠 -科目区分 理学部専門科目 -開講学部 理学部 開講学科 生体制御学科 -単位数 2 -通年集中 2011年9月26日(月), 28日(水), 30日(金) -授業の教育目的・目標 系統学の基本知識を身に付け、植物の多様性が生まれてきた過程を理解し、植物分類学の基礎知識を習得する。 -授業キーワード 系統樹思考、陸上植物、多様性、分類体系、分子系統、植物地理学 -授業の方法 講義 デジタルプロジェクタによるスクリーン表示と板書 -成績評価方法 レポートの合計点(100点満点)で評価する。レポートの提出には、moodleを用いる。なお、各レポートの提出には、授業中に配布する出席コードの提出を必須条件とする。出席コード無しに提出されたレポート、あるいは、出席コードが重複しているレポートは評価対象としない。~ moodleページへのアクセス: http://bean.bio.chiba-u.jp/moodle/~ (注:初回授業でページへのアクセス方法を説明する) -成績評価基準 レポートの合計点 60点以上を合格とする。 //テキスト //参考図書 //学生へのメッセージ //オフィスアワー //連絡先(電話番号): 043-290-2818 -連絡先(メールアドレス): &ref(授業/tk.gif); ~ -連絡先(ホームページ、その他): http://bean.bio.chiba-u.jp/lab/ から「授業/H23/他大/植物系統学」 //人数制限 //その他・備考 **参考書・参考ウェブサイト [#v6f2cf35] ***系統学関連 [#j5aed25b] -「生物の種多様性」 岩槻邦男・馬渡俊輔編. 裳華房. 1996 --第3章「系統樹をつくる」(上島励)は、系統推定の方法について、コンパクトにまとめてある。第4章「分子系統学のすすめ」(長谷部光泰)では、系統樹を用いてどのような問題が明らかになるかが簡潔に書かれている。この2つの章を前もって読んでおけば、講義を聴くときに、非常に役に立つだろう。 -「系統分類学入門」E.O.ワイリー他著、宮正樹訳. 文一総合出版. 1992. --最節約法を用いた系統樹の構築方法を、演習問題を多数用いてまとめてある本。系統樹や最節約法の用語を簡単に調べたいときに役立つ。演習問題を自分で解けば、最節約法による系統構築がきっと理解できる。下のリンクから原本のPDFが無料で入手できる。 -「分子進化遺伝学」 根井正利著. 培風館. 1990 --第11章「系統樹」では、距離行列法、節約法、最尤法について解説がある。上の2つの本に比べると、数式も多いので、難しく感じるかもしれない。 -「分子進化と分子系統学」 根井正利他著. 培風館. 2006 --5章から10章にかけて、系統推定とその応用について、かなり詳しく書かれている。図版や実例を多く用いて、分子データを用いた系統推定を分かりやすく解説している。日本語で書かれた分子系統樹の作成法についての教科書としては、現時点で最も分かりやすいものだろう。 - Freeman, S. and Herron, J. C. 2004. Evolutionary Analysis. Pearson, Prentice Hall. ~ - Ridley, M. 2004. Evolution. Blackwell Publishing. ***植物学関係 [#o66a729c] - 清水健太郎・長谷部光泰編. 2007年. 「植物の進化: 基本概念からモデル生物を活用した比較・進化ゲノム学まで」. 秀潤社.~ 植物の進化研究の最新事情が多くの若手研究者によってわかりやすく解説されている。 -福岡教育大学・福原達人さんのページ http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/~ 高解像度で美しい植物写真と詳しい解説があり、参考になるサイト。 -筑波大学・中山剛さんのウェブサイト Botany WEB http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/top.html~ 植物学の用語が詳しく説明されている。 -Soltis et al. 2005. Phylogeny and Evolution of Angiosperms. Sinauer~ 被子植物の系統と進化を、APGIIシステムに基づいて論じている。本講義の前半で、被子植物の様々な形質について論じるときに参考になる。 -Judd et al. 2002. Plant Systematics - A Phylogenetic Approach - 2nd ed. Sinauer.~ 植物の分類体系を系統関係に基づいて論じている。内容は学部レベルの教科書として適しているが、英語で書かれているので、参考書とした。[[→出版社のページ>http://www.sinauer.com/detail.php?id=4030]] -Stevens, P.F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website. Version 5, May 2004. ~http://www.mobot.org/MOBOT/research/APweb/~ 種子植物の分類を、最新の系統関係に基づいてウェブ上にまとめたもの。写真や分類情報のリンクもしっかりしており、用語や形質の解説も詳しい。研究者の利用にもたえるレベル。講義で学んだことをさらに詳しく調べるのなら、このサイトを訪れるとよい。 -戸部博. 1994. 「植物自然史」 朝倉書店~ 陸上植物の起源から多様化についてコンパクトにまとめられている。 -国際植物命名規約 ICBN (International Code for Botanical Nomenclature) ~ http://www.bgbm.fu-berlin.de/iapt/nomenclature/code/SaintLouis/0001ICSLContents.htm~ 現行の植物分類学で、分類群に名前を与える規則について書かれている。階層的なランクに従って生物群に名前を与える。最新版の日本語訳が日本植物分類学会から出版されている。