第2回:コンピュータの基礎の基礎 †
- アンケートの結果、「進み方をゆっくり」、「用語の解説が欲しい」、「基礎からやってほしい」という声が多かった。そこで、今回は、教科書であまり取り上げていない、コンピュータ操作の基本中の基本から解説する。なお、【】内にはその項目に関連する事項が説明されている、教科書(「新しい大学情報リテラシー」)の該当ページ番号を示した。
- なお、「ゆっくり」やって欲しいということの意味はもしかすると、次のようなことかもしれない
- 画面がパッと切り替わってしまうので、ずーっと集中していないと、一つ前でどういう操作を行ったか分からない
- 「できた?」「簡単でしょ?」とか聞かれても、できてないこともあるのでプレッシャー
- 操作の開始から完了までの流れがイメージできないので、一つひとつのステップについて行くだけで大変
- (作業の進め方はいくつもあるので、操作に慣れさえすれば、一つ一つのステップについて行く必要もなくなりますよ)
- 講義内容が簡単すぎて、出席する必要が無いと思う人は、出席しなくて構いません。期日までにレポートだけ提出してください。講義内容は授業当日の16:00に、授業のホームページで確認してください。
コンピュータは怖くない! †
あまりコンピュータにさわったことの無い人は、「こんな操作をしたら壊れるんじゃないかしら」とか、「もとに戻せなくなったらどうしよう」とか思うかも知れません。でも、安心してください。最近のコンピュータは、操作を間違えたからといって、そうそう簡単に壊れるものではありません。 (なお、当たり前のことですが、「画面に正拳突きを食らわせる」とか、「キーボードにコーヒーをこぼす」とかは、しちゃいけませんよ)
元の画面に戻るには †
いろんな操作を練習していると、前のスクリーンで説明されている画面と、自分の目の前の画面とが食い違っていることがあるかもしれません。そんなときは次のどれかの操作をして、同じ画面を出してください。
- 授業の説明ページが見えなくなってしまったら
- 画面一杯にウィンドウが広がってしまった
- ウィンドウ上部のクローズボックスをクリックして、ウィンドウを閉じる
- アプリケーションは起動しているのに、画面が見えなくなった
- 下のタスクバーをクリックして画面表示
- 全部の処理を中断して最初からやり直したかったら、下の方法でコンピュータをリセットします。でも、保存していないデータは無くなってしまうので、ご注意を。
ここに出てきた用語は、今日の授業で説明します。
コンピュータがかたまっちゃったら。。 †
コンピュータが何も反応しなくなることを、「固まる」とか、「フリーズする」とか、「ハングアップする」と言います。マウスを動かしてもマウスカーソルが全く動かない場合は、フリーズしている場合が多いです。CTRL+ALT+DELETEを押して、リセットしましょう。
- 確認事項
- 何か処理中では無いか? マウスカーソルが砂時計マークになっていたり、画面に時計アイコンや処理中であることを示すメッセージが出ていたら、もう少しだけ気長に待ってみましょう。
- ハードディスクが動いていないか? 本体にハードディスクへのアクセスを示すランプがあります。そこが激しく点滅を繰り返しているときは、データを読み書きしている最中です。大きなデータを扱う処理をさせた覚えがあるなら、もう少し待ってみましょう。
コンピュータ関係・基本用語の解説 †
用語って、コンピュータを実際に操作するときには必要無い。人から使い方を聞いたり、マニュアルを読んで使い方を学ぶ時に必要なだけ。だから、下の<操作>の内容が全て理解できる人は、下の発展課題でもやって、提出してください。それでも時間をもてあます人は、私に申し出てください。
授業でよく使う操作関係の用語 †
- 入力、クリック、ダブルクリック、右クリック、ドラッグ、起動する、終了する、ウィンドウを開く、ウィンドウを閉じる、ウィンドウを拡大・縮小、メニューバーから...を選ぶ など。
- 授業で説明に出てきた用語で、分からないものがあったらレポートメールで質問してください。
コンピュータの構成【182】 †
- ディスプレイ(モニタ、コンソール画面などとも呼ぶ):
- コンピュータの動作の結果を画面に映し出して見せてくれるもの。。
- ◎閑話休題:昔は人がコンピュータに命令を与える場合、パンチカードに穴をあけて、コンピュータに読み取らせていた。コンピュータからの出力も、テープに穴をあけてはき出していた(cf.地球防衛軍のコンピュータ!)。
- 本体(演習室の場合):中にいろいろ入っている。外から出し入れできるものもある。
- CPU:中央演算装置、命令を実行する機能をもつもの。外からは見えない。【190(もうちょっと詳しく知りたい人向け)】
- 記憶装置
- ハードディスク:外からは見えない。メインの記憶装置。最近は数十GB(ギガバイト) - 数百GBが現在の主流。
- CD/DVD: 出し入れ可能。CDだと600-700MB(メガバイト)まで、DVDだと4GB強保存できる。
- (USBメモリ):大きい(大容量)ファイルなども簡単に移動できて便利。数百MB - 1GBぐらいが主流
- ◎閑話休題:記憶メディアとその容量【184-187(DNAの解説のところは無視していいです。皆さん生物学科なので。。。)】。実は、皆さんが使っているパソコンは、昔からパソコンを使っている人にとって、ものすごく大量のデータを扱っている。
- 入力装置(デバイス): コンピュータにあなたの命令を伝えるための道具。
- キーボード:コンピュータに文字を使って情報を伝える
- マウス:モニタに映し出されたカーソルを動かして、いろんな操作を行う。キーボードで行う操作と比べると、ずーっと複雑なことをしている。
- →マウス画像へのリンク
- クリック: ボタンを押すこと (項目を選択したりするときに使う)
- ダブルクリック: 左ボタンを素早く2回連続で押すこと
- ドラッグ: ボタンを押したままマウスを移動させること (ファイルをフォルダ間で移動させたり、コピーするときに使う)
- ホイールの回転: ページのスクロールや画像の拡大・縮小に使う
- 左ボタン(一番よく使うボタン。右手の人差し指でクリックする。決定や選択に使う)
- 右ボタン(マウスメニュー・コンテキストメニューを表示させるのに使う)
- ホイール(ページのスクロールや画像の拡大・縮小。ホイールの無いマウスもある。)
起動直後のデスクトップ画面: †
- デスクトップの基本構成をGoogleで検索すると、
- デスクトップ:「勉強机の上」みたいなもの。いろんなものを置けるけど、整理整頓を心がけよう。背景画面や文字の大きさなども、自由に変更できる。
- アイコン:ファイルやフォルダやいろいろのものを、画像で分かりやすく示したもの。
- マウスカーソル:マウスを手で動かすと画面上を移動する矢印。ソフトウェアや行う処理によっては、矢印が大きくなったり、小さくなったり、手の形になったり、砂時計になったり変化する。
- コンテキストメニュー:マウスの右クリックで表示されるメニュー。スタートメニュー(後述)やメニューバー(後述)と共通している項目も多いが、右クリック一発で表示されるので便利。フォルダの新規作成や、プロパティ(設定表示・変更)はよくつかう。
- タスクバー:動作中のプログラムや開いているウィンドウを一覧できる
- 情報トレイ:いくつかのハードウェアやソフトウェアの状態が表示されている。マウスでクリックして、状態の変更も可能。
- フォルダ:書類の入れ物。自分の作った文章の多くは、マイドキュメントというフォルダに保存する。
- ファイル:コンピュータに保存された、ある情報のひとまとまり。フォルダの中に入っていることが多い。文書ファイル、画像ファイル、プログラムファイルなどの種類がある。
- ウィンドウ:窓とも言う。WindowsXPでは、いろんな操作の結果がウィンドウごとに表示される。フォルダを開くとウィンドウが開いて、中に入っているファイルが表示される。
- スタートメニュー:デスクトップ画面左下の「スタート」をクリックすると出てくる。
- <操作>デスクトップのマイドキュメントをダブルクリックして、中身を見てみよう
- <時間があれば>デスクトップの背景画像を、自分の好きなものに入れ替えてみよう
- ファイルとフォルダの操作に関する慶応大CNSでの解説→http://cns-guide.sfc.keio.ac.jp/2004/3/2/5.html
WindowsXPでアプリケーションを起動するには【89】 †
- アプリケーションソフトウェア:アプリケーション、プログラム、ソフトウェア(ソフト)も同じ意味で使われることが多い。いずれもコンピュータという機械(ハードウェア)に何かの処理をさせる処理命令群を指す。簡単にいうと、ワープロソフト、表計算ソフトみたいなやつ。(IT用語辞典を参照させる)。「パソコンはソフトが無ければただの箱」
デスクトップでの操作 †
- スタートメニュー:よくつかうアプリケーション等が表示される。目的のものが見つからなかったら「全てのプログラム」をクリックして探す。
- <操作>デスクトップ左下のスタートをクリックしてスタートメニューを表示させる
- <操作>スタートメニューからMicrosoft Word(Wordとも呼ぶ)のアイコンをクリックして起動してみよう
- <操作>スタートメニューからFire Foxを起動してみよう
アプリケーション起動後のウィンドウ †
- メニューバー:アプリケーションの様々な操作をメニューから選択できる。ほとんどのWindowsアプリケーションがよく似た構成のメニューバーを持っている。大事な操作ほど、共通のメニュー構成になっているので覚えておこう。いくつか例をあげると、
- ファイルメニュー: 作成した文書の保存、呼び出し(「開く」)、印刷、終了
- 編集メニュー: 編集画面で情報をコピー、貼り付け(ペースト)、削除、間違えた操作のやり直し
- ツールバー:いろいろな操作がアイコン等で示されている。多くはメニューバーから選べる操作と同じもの。自分の好きなように配置等を変更(カスタマイズ)できる場合もある。
- 編集画面:アプリケーションによって異なる。実際にキーボードやマウスでデータを入力(データをコンピュータに送ること。インプットの日本語訳。←→ 「画面やプリンタに出力(アウトプット)」)するところ。
- <課題操作>Wordを起動して、編集画面を出す
- 自分の学生証番号<タブ>氏名<タブ>パスワード(5文字以上の英数字)を入力
- パスワードは、あとで、個人用レポートページで使います。もう1段階、パスワードによる認証をかけますので、家族や友達やペットの名前など、覚えやすいもののローマ字表記を書いてください
- <タブ>のところではキーボード中段左端のTabキーを押す
04S0000X 梶田忠 hogehoge
編集したファイルを保存するには †
- ファイルメニューから「上書き保存」か「名前をつけて保存」(新規保存)を選ぶ
- 保存ウィンドウが開く:このウィンドウの上の方の部分は、WindowsXPのエクスプローラーと共通のアイコンがある。クリックしてみると、何ができるか分かる。
- 保存したい場所を選ぶことができる
- 保存したい形式を選ぶことができる。ソフトによって異なる。
- Wordの場合はWord ドキュメント形式(.doc)、rtfフォーマット(.rtf)、テキスト形式(.txt)など、
- Excelの場合はEscelワークシート形式(.xls)、タブ区切りテキスト形式(.txt)等
- <課題操作>上の編集内容を"自分の学生証番号.doc"というファイル名(下例参照)で、マイドキュメントに保存してください。
04S0000x.doc
- オプションの使い方:フォワード設定など
- 添付書類の送り方
第2回授業の課題:電子メールによる添付書類の送信 †
課題:統合メールの自分のアドレスを用いて、上で作成したWord書類と、下のアンケートへの答えを、 に送信して下さい。なお、以下の指定事項を必ず守ること。
- 件名は 情報処理02(学生証番号) にすること
- 例 情報処理02(04S0001X)
- 前回の課題で指示を守らなかった人がいます。今回からは減点対象にします(成績をつけなければならなので。。。)
- 下のアンケートをコピーして、メールの本文にペーストし、それぞれの質問に対する答えを記入する
- 答えは必ず、各項目の":"の後に記入すること。参考までに選択肢を挙げておきましたが、答えは自由な形式で記入して貰って構いません。今後の授業方針を決定するのに使うので、なるべく詳しく書いてください
- 提出期限:4月24日月曜正午
氏名:
学生証番号:
今日(4月20日)の授業の進み方は(はやい、丁度いい、おそい):
今日の授業の難しさは(簡単すぎて時間をもてあました 簡単 丁度いい 難しい 難しすぎ):
今日の授業は(よく分かった まあまあ分かった あまり分からなかった 分からないことが多すぎた):
分からないと答えた人は、どの点が分からなかったですか?:
今日の講義で理解できなかった用語があったら挙げてください:
パソコンへのアプリケーションソフトのインストールを自分でしたことはありますか(ある ない わからない):
Windowsのアップデートをしたことが(ある ない わかならない):
Googleのいろんなプロジェクト(例:Google Earth)で、使ったことのあるものを全て挙げてください。:
何か分からない事項があったら、すぐにGoogle検索しますか?:
インターネットにブラウザで接続したとき、次のことができますか?
クレジットカード番号を入力して買い物するのに安全な接続かどうか判断(できる できない):
圧縮してあるファイルをダウンロードして、パソコンの中で展開(解凍)する(できる できない):
第2回授業課題・総評 †
今回の課題も簡単だったのでしょう。全員が授業当日の18:00までに提出してくれました。ただ、上の指示を守らなかった人が数名いました。例えば、
- アンケートの中(つまり、メールの本文)に氏名、学生証番号を書き忘れている人:3名
- 各項目の":"の後に答えを記入していない人:1名
- 同じ(あるいはほんの一部異なる)メールを何通も送ってきた人:3名
第2回授業・発展課題(授業中、ヒマでしょうがない人向け) †
課題:下の囲みにあるような植物種名のリスト(500種分:そのうち7種を下に示す)がある。そのリストの属名と種小名部分だけを斜体(イタリック)にして、MS Wordを使って印刷したい。どのようにやると最も効率的にできるかを考えて、説明文を作成し、メールで提出してください。なお、以下の注意書きに従うこと。
- 上の「第2回授業の課題」も別メールで提出すること
- 件名は 情報処理02adv(学生証番号) にすること
- 課題の内容は、メールの本文に書き込むこと。説明文が長くなる場合は、文章の項目ごとに見出しをつけて、読みやすくすること。
- 提出期限:4月24日月曜正午
第2回授業・発展課題・総評 †
課題文には500種分のデータがあると書いてあるのに、提出してくれたほとんどの人が、ワープロの書式指定を使って斜体にすると答えていました。まあ、それでも間違いという訳では無いのですが、問題文が「最も効率的」な方法を聞いているので、今回、は全員0点です。「特定の文字全てやローマ字や日本語の限定指定をすることができないか調べたのですが分かりませんでした」と答えてくれた人がいましたが、そういう方向の考え方で間違っていません。ヒントは正規表現とHTMLタグです。