Power Pointを利用したプレゼンテーション作成

Wordの利用:補足

初期設定で余分な機能をオフ

 行頭の英文字が勝手に大文字になったり、箇条書きリストを作ると勝手に番号がついたりする。オートコレクトなどの機能はデフォルトでオンになっているので、必要がなければオフにしておく。

ワイルドカードを使った書式付き一括置換(前に出した発展課題の解答)

 たとえば、会社でこんな仕事を任されたとする。 「ダイレクトメールを送りたいので、http://www.tama-sen.jp/tasenkyo.htmlに書かれている専門学校の住所と名称を、ラベルシートに印刷しておいて」

 これは以前、発展課題で出した問題と同じ状況。ワードではワイルドカードを使った検索置換で、文字の書式(色やスタイル)を指定すること-ができるので、覚えておくと、すごく時間の短縮ができる。論文を書く場合でも、何度も繰り返し出てくる遺伝子の名前(例えば、rbcL)の一部だけを斜体にしたい(例:rbcLのrbcだけを斜体にする)などの場合、いちいち手作業でやるのはあまりにも面倒。ワイルドカードを使った一括置換でやる方が、ずーっと楽。

 では、上のサイトの住所録を編集して、

〒XXX-XXXX
住所
学校名御中

というラベルを作成してみよう。 手順はもうおなじみだとは思うが、

正規表現検索置換 → エクセルで整形 → ワードで書式指定

できあがりをイメージして、1ステップずつ整形していけば、そんなに大変じゃないです。

  1. K2Editorによる正規表現検索置換 (余計な文字列をカット。データをタブで区切る)
    1. http://www.tama-sen.jp/tasenkyo.htmlにアクセスして、住所・学校名リストをコピーし、新規ページにペースト
    2. データをじーっと見ると、電話番号とか、「住所:」という文字はいらなさそう。そこで、次の正規表現検索・置換で不要な文字列を削除
      検索文字列: 連絡先.*(ピリオドとアスタリスクは全ての文字列だったよね)
      置換文字列:     (解説:何も指定しない)
    3. 「住所:」という文字列は、普通の検索置換で削除
      検索文字列: 住所:
      置換文字列:
    4. 行頭にタブがついている行がある。行頭のタブはエクセルに持っていくとき邪魔だから、全部削除
      検索文字列: ^\t
      置換文字列: 
    5. エクセルに持って行くとき、1列ごとに1種類のデータが入っているようだと分かりやすいから、下のように整形してみよう
      学校名 <タブ> 郵便番号 <タブ> 住所
    6. そのためには、まず、「改行+〒」を「タブ+〒」に変更(正規表現検索・置換)
      検索文字列: \n〒
      置換文字列: \t〒
    7. 結構そろってきた。最後に郵便番号の後の全角空白一つをタブに置換
      検索文字列:   (解説:ここには全角のスペース(空白)が一つ入っている)
      置換文字列: \t 
    8. これでできあがり。では、全体をコピーして、エクセルで確認しよう
  2. Excelでの操作 (データの内容確認・データの順番を変更)
    1. エクセルのワークシートにペーストして全体を見渡してみる
    2. 「中野スクール...」というところの列がずれているので、カット&ペーストで直す
    3. 空白行が沢山あるので、全てを選択してから、メニューバーの「データ/並べ替え」
    4. 最終的に、学校名を一番最後にもってきたいので、学校名の列を全て選択して、カットし、住所の次ぎの列にペースト
    5. これで、「郵便番号 <タブ> 住所 <タブ>学校名」というデータができた。
    6. 後は、<タブ>のところを改行に変更したい。そういう操作はK2Editorの方が楽にできるので、データをコピーして、K2Editorの書類にペースト
  3. K2Editorでの操作(宛名ラベル用の文字データを作る)
    1. ペーストされたデータは次のようになっている
      郵便番号 <タブ> 住所 <タブ> 学校名
    2. これを次のような書式に変更したい
      郵便番号
      住所
      学校名+御中
    3. 簡単な正規表現検索置換ですよね?ようするに、タブを改行に変更すればよいので
      検索文字列: \t
      置換文字列: \n
    4. できたけど、なんだか空白行が入っていないので見づらい。そこで、郵便番号の前に空白行を1行入れることにする。そうそう、どうせ〒の前後で処理をするんなら、ついでに「御中」も入れてしまおう。
      検索文字列: \n〒
      置換文字列: 御中\n\n〒
      • (注:K2Editorの改行の認識方法によっては、この方法ではうまく行かない可能性もある)
    5. 全体を選択してコピーし、いよいいよ、ワードで印刷する体制を作る
  4. Wordでの操作(書式指定検索・置換と印刷)
    1. ワードの空白書類に先ほどのデータをペーストする
    2. なかなかきれいにそろっているが、できれば、学校名のところだけは文字を大きくしたい
    3. 編集メニューから「検索」を選び、「検索と置換」ウィンドウで詳細設定(左側の下向きの▼をクリック)画面
    4. ワイルドカード検索(正規表現みたいな検索ができる)をオンにして、
      検索文字: [、-龠]@御中  (解説:[、-龠] は任意の全角文字を表す)
      置換文字: (何も指定しない。置換文字の入力フィールドをクリックしたら、書式でフォントサイズを16に)
    5. 全て置換
    6. これで、宛名だけが全て16ポイントになりました。
  • 参考サイト:http://www5c.biglobe.ne.jp/~yamag/data/Soft/MSWord-WCard.htm
  • 正規表現とWordのワイルドカードの対比
    任意の一文字:  正規表現 .  ワイルドカード?
    直前の文字の1つ以上の繰り返し:  正規表現 +   ワイルドカード @
    任意の文字列: 正規表現 .*  ワイルドカード *
    範囲指定:  正規表現、ワイルドカードとも [ ],  [ - ]

 

変更履歴の利用

 複数の人と協同で文書を作成するときに便利な機能

Power Pointの使い方 【P.102-107参照】

 Power Pointはプレゼンテーションツールとして、非常にポピュラーなものになりました。デジタルプロジェクタの発達と共に、我々教員も、授業でPower Pointを使うことがよくあります。皆さんも、授業で、Power Pointが使われるところを見ているから、どんなことができ、どんな場合に使われるかは、だいたい、想像がつくと思います。

 では実際にプレゼンテーション用のスライドを作るには、どんなことに注意をすればいいでしょうか?

 プレゼンテーションはレポートと違って、およそ10分ぐらいの間に、スライドと言葉を使って、自分の主張を相手に伝えなければなりません。時間が限られているし、使える手段がスライドと話し言葉しかないので、ストーリーをしっかり作っておくことがとても重要です。

 スライドを作るときの留意点:(市販の本にもいろいろ書かれているし、Google検索すると山ほどヒットすると思うので、ごく簡単に説明します)

  1. 説明用のスライドの場合、1枚1分
  2. 文字や表はなるべく大きく、見やすいように作る。
    • 「文字が小さくて見えないとは思いますが、ここには・・・が書かれています」なんていうのは最悪。
  3. 研究発表ならば、イントロ、材料と方法、結果、考察という順番で作るとよい。他のプレゼンてーションなら、最初に、一番主張したメッセージを持ってきて、その後で説明を付け加えると、インパクトの大きい発表になる。
  • スライドにはあれも、これも、詰め込まない。基本的に1つのスライドで伝えるのは1つのメッセージ

Power Pointの操作

 Power Pointを起動すると、すぐに、白紙のスライド画面が開く。この白紙のプレートの上に、文字や図を配置する。ほとんどの操作がWordと共通。特に、Wordでやったテキストボックスによる文字入力は、Power Pointで文字を入力する場合の、基本操作。

Power Pointへの画像ファイルの取り込み

 実際にスライドを作り始めると、デジカメで撮影したり、スキャナで取り込んだ画像ファイルを画面に貼り付けることが多くなる。そんなとき、画像ファイルを編集できるソフトが必要。前回紹介したWinShotは、画面に表示されている画像を取り込むものであり、デジカメで撮影したような画像ファイルを直接編集(色合いをかえたり、解像度を変えたりすること)するものでは無い。そこで、フリーの画像編集ソフトである PictBearをインストールする。

PictBear Second Editionのインストール

上のサイトからPictBear Second Editionをダウンロードして、デスクトップにインストール

教育用計算機システムではインストールできなかった!

Pict Bearを用いた画像編集(サイズ調整、コントラスト調整)

  • 下の画像ファイルを右クリックし、ダウンロードする
    • DSC_0163.JPG
  • ダウンロードした画像をPict Bearで開く
  • Power Pointのスライドで、使いたい大きさにサイズを調整して保存。
  • コピー・ペーストで(あるいは、Power Pointの挿入メニュー「図/ファイル」で)、スライドに取り込む

模式図の作り方

  • ミトコンドリアの模式図を作る
  • 下の書類をダウンロードし、Power Pointで開く
  • Power Pointの基本図形を使って、ミトコンドリアの模式図を作ろうとした例。
    • 外膜、内膜をもっと厚くするとか、外膜、内膜、クリステやマトリクスといった部位名称を書き込むとか、働きについてコメントを書くとか、用途によっていろいろ表現する。

Rのインストール確認

前回の予習課題でやってもらったRがインストールできているかどうか確認する。起動して、簡単な計算式を入力してみる。

第8回授業の課題

  • 提出期限:6月14日水曜正午(下記課題全て)

課題1.アンケート調査

  1. http://bean.bio.chiba-u.jp/joho18/ に、「自分のID/08」という新しいページを作成し、下の囲みの中にあるアンケートをコピー・ペーストして、「回答:」の後に答えを書き込むこと。
*第8回授業アンケート
**氏名:
**課題への回答
-今日(6月8日)の授業の進み方は?(はやい、丁度いい、おそい)
--回答:
-今日の授業の難しさはどう感じましたか(簡単すぎ 簡単 丁度いい 難しい 難しすぎ):
--回答:
-難しいと答えた人は、特にどの点が難しかったですか?:
--回答:
-今日の授業は(よく分かった 分かった 分からなかった):
--回答:
-分からないと答えた人は、特にどの点が分からなかったですか?:
--回答:
-今日の講義で理解できなかった用語があったら挙げてください:
--回答:
-次の設問に答えてください。答えた理由をなるべく詳しく書いてください
-A君とB君の兄弟は、おやつをとる順番を、いつもじゃんけんで決めています。でも、B君は何となく、
A君の方がじゃんけんに勝つ回数が多いなーと感じています(ケーキでいちごの乗ったところを貰えない
ことが多い...)。ある日、B君がA君に「もうじゃんけんで決めるのやめようよ。お兄ちゃんはじゃんけ
んに強すぎるもん」って言うと、A君は、「そんなことは無いよ。だって、じゃんけんなんだから、単なる
偶然だよ」と言ってとりあってくれません。最近20回分のじゃんけんの結果をみると、A君の勝ちが15回、
B君の勝ちが5回でした。この結果から、A君の方がB君よりもじゃんけんに強いと結論づけていいでしょうか?
--回答:

課題2.復習:細胞小器官の模式図をPower Pointで作る

  • 細胞小器官1つを選び、その構造や機能を説明するための模式図をPower Pointの基本描画ツールを使って作成しなさい
  • スライドにタイトルをつけること
    • 余所のウェブページに貼ってある画像のコピーは不可
  • 作成した図(スライド)1枚を、「学籍番号.JPG」というファイル名で保存しなさい。
  • できたファイルを、課題1で作ったというページに添付し、ページ内で画像を表示させなさい
    • 画像を表示させる方法は、前回やったのと同様で、下の文字列をページ内に記入します。
      &ref(./学籍番号.JPG);
  • 必要に応じて、ページ内に説明文を書き込んでも構いません
  • 評価
    • 細胞小器官の構造を説明する図として分かりやすいかどうか
    • 伝えたいメッセージが明確になっているかどうか
    • 授業で使ったミトコンドリアの図そのままだと、評価は低くなります

課題3.予習

タイピング練習:次週からはキー入力による操作が中心。タイピングに慣れておくこと

  • タイピング練習ソフト:Ozawa-Ken をデスクトップにダウンロードして、どの練習でも良いから(どの指でどのキーをおすかということから練習するなら、K(かわら割り)からがおすすめ)、しばらく練習。 ソフトウェアを終了(Qを選択)するとパスワードが表示されるので、覚えておいて、Ozawa-Kenのホームページ(http://www.higopage.com/ozawa-ken/)にアクセスして、パスワードを入力。表示されたレベルを表す画像をダウンロードして、自分のページに貼り付けること。

    例:ozawaken.gif

  • 最初のアンケートで、「ブラインドタッチ:4 普通:16 嫌い・得意じゃない:16」という結果がでていたので、得意じゃない人のために、こういう課題を作ってみました。自分はタイピングは得意なので、こんなのやる必要は無いという人は、そう言うコメントを書いておいてくれればいいです。でも、このタイピング練習ソフト、とてもよくできていますよ。
  • 評価:
    • タイピング練習をしたかどうか

Rの予習:下のサイトの数章の説明に従って操作する

  • http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r2.htmlにアクセスする
  • 以下3つの章を必ず読んでおく。実際にRを使って操作をしながら読むと、理解しやすい。
    • 第02節 R の起動と終了
    • 第03節 簡単な計算
    • 第05節 オブジェクトと代入(付値)
  • Rを起動し、次のボックス内で指定する計算を行い、表示された計算式と結果を、WinShotで切り取って、JPEG保存して、できたファイルを、課題1で作ったというページに添付し、ページ内で画像を表示させなさい。
    • 計算内容
      半径5cmの球の体積を求めなさい
  • 評価:
    • 上で指定したRの入門サイトを読んで、Rを操作し、計算を行えたかどうか
  • (余裕があったら、授業/H18/情報処理/09 のRを使った統計解析のところも読んでおいて下さい)

添付ファイル: fileozawaken.gif 1019件 [詳細] fileMitochon.ppt 3457件 [詳細] fileDSC_0163.JPG 1732件 [詳細]

Last-modified: 2015-05-13 (水) 16:39:40 (3271d)