WordとPower Point †
【トピックス】:コンピュータを利用した外国語の習得方法 †
↑ Mac OSX版 iTuneの画面. PodcastにNHK Newsが登録されている.
私はいろんな国に海外調査に行っているので、「外国語を習得するのに、何か良い方法はありますか?」という質問をされることが、ときどきあります。そんなとき、私はいつも次のような方法をおすすめしています。
シャドウィング †
シャドウィングというのは、テープやCD等の教材を使って外国語の音声を聞き、聞こえてくるのとほぼ同時に口に出して発音することです。外国語のリスニングの習得には、ネイティブの音声を沢山聞くことが重要だと言われます。でも、ただ何も考えずに聞き流すよりも、聞こえた通りに(あるいは、自分が聞こえたと思うとおりに)自分の口で発音すると、リスニングの能力が格段に上達します。
やってみると分かりますが、すぐに完璧に真似をするのは難しいものです。そんなときは、数単語分ぐらいテンポを送らせて、真似をしてみると、なんとなくできるような気になります。そして、同じ教材を2-3週間もつづけていると、そのうち完璧に真似ができるようになるでしょう。
シャドウィングの味方:デジタルオーディオプレーヤー †
シャドウィングという言葉を知ったのはごく最近のことですが、私も学生の頃、カセットテープに録音した英語教材を何度も聞こうとしたことがありました。でも、ウォークマンの大きさでさえ、いつも持ち歩くのは煩わしく、長続きしませんでした。
でも、ここ10年ぐらいの間に、状況はずいぶん変わりました。デジタルオーディオプレーヤーの登場です(iPodが有名!)。私が最初に買ったのは、非常に小型で軽く、SDカード対応(但し、32MB)の、IOデータ社のMP3プレーヤーでした。もう、7, 8年ぐらい前の事です。
そのプレーヤーにはずいぶんお世話になりました。通勤時はいつも身につけて、自分でMP3ファイルに変換した語学教材をシャドウイングしながら自転車で走っていました。デジタルオーディオプレーヤーも最近ではずいぶん進歩し、使いやすくなりました。
シャドウイングに適した教材 †
では、教材にはどういうものを使えば良いかというと、いろいろと好みもあるでしょうが、
- 日本語があまり入っていないこと
- 普通はテキストは見る必要はないが、たまに確認できるテキストがあると良いこと
などが挙げられます。いろいろある中で私の一番のお勧めは、
NHK World Daily News http://www.nhk.or.jp/rj/index_j.html, http://www.nhk.or.jp/daily/ です。
NHKでの外国語放送はずいぶん以前からNHKラジオで放送されていました。インターネットでの配信もされていましたが、一昨年までは、ストリーミング放送だけで、自分のパソコンに保存するのには特別な手間が必要でした。それが、今や、PodCastの配信をしており(リスト)、デジタルオーディオプレーヤーで使えるMP3形式のファイルが手軽に入手できるのです。しかも、テキストも同時に見られるのですから(例:スペイン語)、利用しない手はありません。PodCastをiTuneに登録して、ダウンロードしたものを片っ端からiPodに転送すれば、いつでも最新のニュースをいろんな外国語で聞くことができます。しかも、現地の外国語ニュースよりも、話すスピードが少しゆっくりなので、語学学習向きといえます。
有料でもいいから、語学学習用の教材として使いやすいものがいいということでしたら、東進ブックスの「今すぐ話せる・・・語」と「今すぐ話せる・・・語単語集」シリーズをお勧めします。このシリーズは1冊にCDが2枚ついており、ネイティブの発音を沢山聞くことができます。しかも、単語集の方は'日本語訳の音声が入っておらず'、特にお勧めです。
こういう教材の他にも、ネット上には様々な英語教材があります。Nature PodCastという、Nature誌のトピックを聞けるものもあります。自分の好みにあった教材を探して、いろんな外国語をどんどん習得してください。
Wordを使った文書作成2: †
前回はかなり急ぎ足でWordによる文書作成の説明をしました。実際の操作は少なく、説明中心の授業でした。Wordはたぶん、もっともよく使うアプリケーションの一つですし、使っているうちに慣れるので、あまり詳しい説明は必要無いかもと思うのですが、後半部分が分からなかったという意見や、実際の操作がわかりにくかったという意見、実例を使って解説して欲しいという意見もありました。今日の授業では実際にいくつか一緒に操作を行いつつ、補足説明をします。
ツールバーのカスタマイズ †
エクセルでも説明しましたが、よく使う項目をツールバーにまとめておくと、操作が非常に楽になります。これから一緒に文書作成の操作をしてゆきますが、まず、ツールバーによく使う項目をまとめておきましょう。
- 常にツールバーに表示されていると便利な項目
- 書式のコピー・ペースト
- 太字・斜体・下線・上付き文字・下付き文字・書式設定・罫線・書式・ズーム・フォント・サイズ・文字を大きく・文字を小さく・文字色・蛍光ペン
初期設定で余分な機能をオフ †
行頭の英文字が勝手に大文字になったり、箇条書きリストを作ると勝手に番号がついたりする。オートコレクトなどの機能はデフォルトでオンになっているので、必要がなければオフにしておく。
レポート作成の操作例: †
- 表紙の作成
- 2ページ目にレポートの構成を書き込む
はじめに
目次
1.実習場所と実施日
2.観察植物リスト
・リストの作成方法
・作成したリスト
3.注目した植物の観察結果
1.
2.
おわりに
参考文献
- 注:レポートの例に合わせて、構成の見出しを前回の説明と変えてある
- 上の囲みの中をコピーして文書にペースト
- それぞれの見出し行をダブルクリックして選択し、アイコンのフォント指定で「フォント:MSPゴシック 16ポイント」に設定する
- 下位の見出しの文字は14ポイントぐらいにする。斜体にするなどしてもよい
- 書式は「書式のコピー・ペースト」で簡単に行える
- 慣れてきたら、よく使う書式は「スタイル」に登録しておくと便利
- ページの下の方に頁番号をつける
- メニューバーの「挿入/ページ番号」をクリックする。その際、表紙には頁番号を入れたくないので、「最初のページに頁番号を挿入する」チェックボクスをオフにする
- 2ページ目の下に「2」という数字が表示されている。これをダブルクリックするとフッター(ページ下部に共通して表示させる文字)が編集できる。「頁番号の書式指定」を選んで、「開始番号」を0にする
- 頁番号の文字を選択し、「Times New Roman 10 ポイント」にする
- 終わったら「閉じる」
- 表の作成
- 「表の作成」アイコンをクリックして、目的とする表の行数・列数をマウスのドラッグで指定する。
- エクセルで表を作っておき、コピー・ペーストするのも簡単
- 表の罫線の書式は「罫線」のアイコンをクリックして行う。
- 図の作成
- 描画ツールバーを表示させる。「メニューバー/表示/ツールバー/図形描画」
- いろんな図を利用できる → Power Pointの作業と共通する部分が多いので、そちらで解説。
応用例:上のレポートの例に合わせた解説 †
- 植物リスト作成:(レポート作成の指定に、「使っちゃダメ」という但し書き無いならば、) YListの植物リスト作成機能を利用する
- YListの詳細検索画面にアクセス
- http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_srch_fine.html
- 検索範囲で「全データ」をチェックして、「一括検索・学名付き種名リストの自動作成」のウィンドウに、全角文字・カタカナ書きの植物種名リストをペーストする。(注:園芸品種はデータベースに入っていない)
トウゲシバ
ハチジョウベニシダ
ベニシダ
スギナ
ソテツ
イチョウ
ドクダミ
オニグルミ
ハンノキ
- 検索結果をコピーしてK2Editorにペースト。
Lycopodiaceae ヒカゲノカズラ科
Huperzia serrata (Thunb.) Trevis. トウゲシバ 広義
Equisetaceae トクサ科
Equisetum arvense L. スギナ 標準
Dryopteridaceae オシダ科
Dryopteris caudipinna Nakai ハチジョウベニシダ 標準
Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze ベニシダ 標準
Ginkgoaceae イチョウ科
Ginkgo biloba L. イチョウ 標準
Cycadaceae ソテツ科
Cycas revoluta Thunb. ソテツ 標準
Juglandaceae クルミ科
Juglans mandshurica Maxim. var. sieboldiana (Maxim.) Makino オニグルミ 標準
Betulaceae カバノキ科
Alnus japonica (Thunb.) Steud. ハンノキ 標準
Saururaceae ドクダミ科
Houttuynia cordata Thunb. ドクダミ 標準
- 「標準」や「広義」などの不要な文字を削除。指定されている形式に合うように、正規表現検索、置換を行う。
もしも、
科名(和名) | 科名(学名) | 種名(和名) | 種名(学名) |
ヒカゲノカズラ科 | Lycopodiaceae | トウゲシバ | Huperzia serrata (Thunb.) Trevis. |
というような表を求められているのなら、まず、科の和名、科名、和名、学名という項目ごとにタブで区切る
・科名と種名が2行になっているので1行にする
検索文字: 科¥n 置換文字: 科¥t (科の後の改行を削除してタブに変換)
・項目毎に全角のスペース「 」で区切られているので、全てタブに変換
検索文字: (←このに全角のスペースが1つ入っている) 置換文字: ¥t
・データの間に1行余分な空白行があるので削除
検索文字: ¥n¥n 置換文字: ¥n
- エクセルにペーストすると、同じ科に2つの植物がある場合は、カラムが揃っていないので、カット・ペースト、コピー・ペーストで修正
Dryopteridaceae オシダ科 Dryopteris caudipinna Nakai ハチジョウベニシダ
Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze ベニシダ (←このデータ全体を 右に2カラム移動)
- エクセルで列の順番をカット・挿入で入れ替えれて、「シダ植物」、「裸子植物」、「被子植物」などの行を挿入して、必要に応じて番号をつけるとか、見出しをつけるなどすればできあがり
| シダ植物 | | | |
1 | ヒカゲノカズラ科 | Lycopodiaceae | トウゲシバ | Huperzia serrata (Thunb.) Trevis. |
2 | トクサ科 | Equisetaceae | スギナ | Equisetum arvense L. |
3 | オシダ科 | Dryopteridaceae | ハチジョウベニシダ | Dryopteris caudipinna Nakai |
4 | オシダ科 | Dryopteridaceae | ベニシダ | Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze |
| 裸子植物 | | | |
5 | イチョウ科 | Ginkgoaceae | イチョウ | Ginkgo biloba L. |
6 | ソテツ科 | Cycadaceae | ソテツ | Cycas revoluta Thunb. |
| 被子植物 | | | |
7 | クルミ科 | Juglandaceae | オニグルミ | Juglans mandshurica Maxim. var. sieboldiana (Maxim.) Makino |
8 | カバノキ科 | Betulaceae | ハンノキ | Alnus japonica (Thunb.) Steud. |
9 | ドクダミ科 | Saururaceae | ドクダミ | Houttuynia cordata Thunb. |
- エクセルからワードにペーストして、文字の大きさなどの書式を必要に応じて整える
- リスト作成の方法のところで、「YListを利用した」と書いて、参考文献にYListのURLを挙げておけば文句なし!(...自分で学名を一つ一つ調べることを目的にした実習だと、来年から、「YListの利用を禁止します」なんていう指定があるかも知れないけれど。。。)
Power Pointの使い方 【P.102-107参照】 †
Power Pointはプレゼンテーションツールとして、非常にポピュラーなものになりました。デジタルプロジェクタの発達と共に、我々教員も、授業でPower Pointを使うことがよくあります。皆さんも、授業で、Power Pointが使われるところを見ているから、どんなことができ、どんな場合に使われるかは、だいたい、想像がつくと思います。
では実際にプレゼンテーション用のスライドを作るには、どんなことに注意をすればいいでしょうか?
プレゼンテーションはレポートと違って、およそ10分ぐらいの間に、スライドと言葉を使って、自分の主張を相手に伝えなければなりません。時間が限られているし、使える手段がスライドと話し言葉しかないので、ストーリーをしっかり作っておくことがとても重要です。
スライドを作るときの留意点:(市販の本にもいろいろ書かれているし、Google検索すると山ほどヒットすると思うので、ごく簡単に説明します)
- 説明用のスライドにはあれも、これも、詰め込まない。基本的に1つのスライドで伝えるのは1つのメッセージ。時間の目安は1枚1分
- 文字や表はなるべく大きく、見やすいように作る。
- 「文字が小さくて見えないとは思いますが、ここには・・・が書かれています」なんていうのは最悪。
- 研究発表ならば、イントロ、材料と方法、結果、考察という順番で作るとよい。他のプレゼンてーションなら、最初に、一番主張したメッセージを持ってきて、その後で説明を付け加えると、分かりやすい発表になることが多い
Power Pointの操作 †
Power Pointを起動すると、すぐに、白紙のスライド画面が開く。この白紙のプレートの上に、文字や図を配置する。ほとんどの操作がWordと共通。特に、Wordでやったテキストボックスによる文字入力は、Power Pointで文字を入力する場合の、基本操作。
模式図の作り方 †
- ミトコンドリアの模式図を作る
- 下の書類をダウンロードし、Power Pointで開く
- Power Pointの基本図形を使って、ミトコンドリアの模式図を作ろうとした例。
- 外膜、内膜をもっと厚くするとか、外膜、内膜、クリステやマトリクスといった部位名称を書き込むとか、働きについてコメントを書くとか、用途によっていろいろ表現する。
- 基本操作:
- グループ化
- 位置合わせオン・オフ
- 順序
- Shiftキーを押しながら拡大・縮小(縦横比の維持)
第7回授業の課題 †
課題1.アンケート調査 †
- http://bean.bio.chiba-u.jp/joho19/ に、「自分のID」/07 という新しいページを作成し、下の囲みの中にあるアンケートをコピー・ペーストして、「回答:」の後に答えを書き込むこと。
- 手順
- 個人ページのトップページ(上の方のページタイトルに、「joho19/自分のID」のみが書かれているページ)、画面の上の方にある〔 新規 〕をクリック
- ページ名を尋ねる入力スペースが表示されるので、半角英数字で、ドット・スラッシュ・0・7を下のように入力
./07
- 下の囲みの中をコピー・ペーストし、回答を書き込む
*第7回授業・基本課題
**氏名:
**課題への回答
-今日の授業の進み方は?(はやい、丁度いい、おそい)
--回答:
-今日の授業の難しさはどう感じましたか(簡単すぎ 簡単 丁度いい 難しい 難しすぎ):
--回答:
-難しいと答えた人は、特にどの点が難しかったですか?:
--回答:
-今日の授業は(よく分かった 分かった 分からなかった):
--回答:
-分からないと答えた人は、特にどの点が分からなかったですか?:
--回答:
-今日の講義で理解できなかった用語があったら挙げてください:
--回答:
#comment
課題2.復習:細胞小器官の模式図をPower Pointで作る †
- 細胞小器官何か一つ、あるいは何かの細胞や組織一つについて、構造や機能を説明するための模式図をPower Pointの基本描画ツールを使って作成しなさい
- スライドにタイトルをつけること
- 作成した図(スライド)1枚を、「学籍番号.JPG」というファイル名で保存しなさい。
- できたファイルを、課題1で作ったというページに添付し、ページ内で画像を表示させなさい
- 画像を表示させる方法は、前回やったのと同様で、下の文字列をページ内に記入します。
&ref(./学籍番号.JPG);
- 必要に応じて、ページ内に説明文を書き込んで下さい
- 評価
- 細胞小器官の構造を説明する図として分かりやすいかどうか
- 伝えたいメッセージが明確かどうか
- 授業で使ったミトコンドリアの図そのままだと、評価は低くなります
課題3.Rの予習:インストールと簡単な計算 †
Rのインストール †
- http://cran.md.tsukuba.ac.jp/bin/windows/base/R-2.5.0-win32.exe をデスクトップにダウンロード
- デスクトップにできたR-2.5.0-win32.exeをダブルクリック
- インストールで使用する言語でJapaneseを選び、使用許諾が出るまで「次へ」.使用許諾確認では「同意する」をクリックして「次へ」.
- インストール先は次のようになっていることを確認。なっていなければ、ここからコピーペーストで入力。
Z:\R\R-2.5.0
−残りは、「次へ」やOKをクリックする。バージョン情報をレジストリに書き込むかという質問のチェックボックスははずしておくこと。
- Rを起動すると、画面が文字化けしていると思います。メニューバーの「編集/GUIプレファレンス」を選んで、FontをMS Gothicにしてください。
- http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r2.htmlにアクセスする
- '解説書を読むこと': 以下3つの章を必ず読んでおく。実際にRを使って操作をしながら読むと、理解しやすい。
- 第02節 R の起動と終了
- 第03節 簡単な計算
- 第05節 オブジェクトと代入(付値)
- Rを起動し、次のボックス内で指定する計算を行い、表示された計算式と結果を、WinShotで切り取って、JPEG保存して、できたファイルを、課題1で作ったというページに添付し、ページ内で画像を表示させなさい。
- 評価:
- 上で指定したRの入門サイトを読んで、Rを操作し、計算を行えたかどうか
- (余裕があったら、授業/H18/情報処理/09 のRを使った統計解析のところも読んでおいて下さい)