FD研修会補足資料:外部レンタルサーバの利用

Pukiwikiが利用できる格安レンタルサーバ

  • ハッスルサーバー: http://www.hustle.ne.jp/
    • 500MB、2,500円/1年(初期費用1,000円) 10日間の試用無料
  • ロリポップ: http://lolipop.jp/
    • 200MB、3,150円/1年(初期費用3,150円) 10日間の試用無料
  • WADAX: http://www.wadax.ne.jp/index2.html  高機能。電話サポート。バックアップサービス有り
    • 10GB、月額1995円から

Pukiwiki導入の手順 ロリポップの場合

最も安価なハッスルサーバーの無料試用は以前に試してしまったので、今回はロリポップを用いて実際にPukiwikiページを作るまでを解説します。下の通りの操作を行えば、FTPの知識などがある方なら、30分から1時間ですウェブサーバを立ち上げ、Pukiwikiを利用することができるようになります。

ロリポップとの契約

  • ホームページhttp://lolipop.jp/から新規申し込みをクリックし、申し込みページに入る
  • ページの真ん中当たりの「サブドメインプランで申し込む」をクリック
  • 「ご希望のアカウントとドメイン」で好きなドメイン名をつける
    例: fdkenshu.hiho.jp
      注)ロリポップのサブドメイン名は一風変わったものが多い。
  • メールアドレスを入力して「確認メール送信」をクリックすると、次のステップへのリンクが入ったメールが届く
    • メールの件名は、 「【ロリポップ!】お申込みのステップに進んで下さい」
    • 大学のメールを使いたくなければ、yahooやgoogle等のフリーメールでもOK。
  • 届いたメールに含まれるリンクをクリックし、契約情報を入力
    • お試し期間のみ使う場合は、契約期間を1ヶ月、銀行振込にしておき、後は自分の情報を入力
  • 全てを確認し、契約に同意して、送信
  • 自分のメールアドレスに契約完了のメールが届く
    • メールの件名は、「【ロリポップ!】お申し込み完了のお知らせ」
  • これでレンタルサーバ を利用する準備は整った。

Pukiwikiのダウンロード

  • Pukiwikiのホームページ http://pukiwiki.sourceforge.jp/ に入り、最新バージョンをダウンロード
  • pukiwiki-1.4.7_notb.zipをダウンロードして、ファイルを展開(解凍)しておく
    • Windows用の解凍ソフトは、eoが便利。
    • 展開がうまく行けば、 pukiwiki-1.4.7_notb という名前のフォルダができる。
      このフォルダの中に、インストール方法についての詳しい説明ファイルが入っている。
  • pukiwiki-1.4.7_notbというフォルダの中にある、pukiwiki.ini.phpをテキストエディタで開いて、以下の点を編集する
    193行目: 変更前: $adminpass = '{x-php-md5}!';
          変更後: $adminpass = 'password';
           注) 上のpasswordのところに半角英数文字でパスワードを設定(この設定では平文パスワード)
    129行目: 変更前: $defaultpage  = 'FrontPage';     // Top / Default page
          変更後: $defaultpage  = '千葉大H19年FD研修会Pukiwikiテスト用';  // Top / Default page
           注) トップページのタイトルを変更
    • 後の設定は、フォルダに入っているINSTALL.txtの説明を読んで、好きなように変える。
  • これでPukiwikiのインストール準備は完了

契約したロリポップサーバへのFTP接続

  • ロリポップから届いた「【ロリポップ!】お申し込み完了のお知らせ」というメールを開く。内容は次のようなもの。
    この度は、ロリポップ!レンタルサーバーにお申し込みいただき、誠にありがと
    うございます。セットアップが完了致しましたので、アカウント情報をお送りします。
    
    本日より10日間は『お試し無料期間』となっております。
    お試し期間中も『ロリポップ!』の全てのサービス・機能をお使いいただけます
    。
    十分に『ロリポップ!』の楽しさを味わってください!
    
    ■以下の内容でセットアップ致しました。
    =====================================
    【  アカウントID  】 **********
    【 ホームページアドレス 】 http://fdkenshu.hiho.jp
    【  メールアドレス  】 fdkenshu@go.hiho.jp
    
    【   FTPホスト   】 ftp243.lolipop.jp
    【  FTPユーザー  】 **********
    【  FTPパスワード  】 **********
    
    【 POP(受信)サーバー 】 mail243.lolipop.jp
    【IMAP(受信)サーバー】 mail243.lolipop.jp
    【SMTP(送信)サーバー】 mail243.lolipop.jp
    【  メールユーザー  】 **********
    【  メールパスワード  】 **********
    
    【 Perlパス 】 /usr/bin/perl
    【Sendmailパス】 /usr/sbin/sendmail
    【 Rubyパス 】 /usr/local/bin/ruby
    =====================================
  • FTP接続を行えるソフトを起動し、上のFTPホストにFTPユーザー名とFTPパスワードを使ってアクセス
    • Windows用FTP接続ソフトとしてはFFFTPが有名。
  • 上で展開したpukiwiki-1.4.7_notbの中身を全てFTPサーバに転送する
  • ディレクトリとファイルのパーミッション(権限)を設定する。
     パーミッションの解説
     755 rwxr-xr-x    通常のディレクトリ。読込みと実行は誰でもできるが、書き込みは自分だけ。
     777 rwxrwxrwx  CGI用ディレクトリ。読み書き実行が誰でもできる
      変更すべきディレクトリ パーミッション
         attach         777	添付ファイル格納ディレクトリ
         backup         777	バックアップファイル格納ディレクトリ
         cache          777	キャッシュファイル格納ディレクトリ
         counter        777	カウンタファイル格納ディレクトリ
         diff           777	差分ファイル格納ディレクトリ
         image          755	画像ファイル
         image/face     755 	(画像ファイル)フェイスマーク  
         lib            755	ライブラリ
         plugin         755	プラグイン
         skin           755	スキン、CSS、JavaScirptファイル
         trackback      777	TrackBackファイル格納ディレクトリ
         wiki           777	データの格納ディレクトリ
     注)初期設定ではおそらく755になっているので、777とされているディレクトリだけを変更すればよい
    • ロリポップの場合、メールで送られてくる【ユーザー専用ページ】にアクセスして、
      • 左のメニューから Webツール>ロリポップFTP を選択
      • ロリポップ!FTPサービスというページが開き、ディレクトリとファイルの一覧が表示される。
      • ディレクトリ名(名前の上)をクリックすると、小さいメニューが表示され、「属性変更」という項目があるので、そこをクリック
      • パーミッション(属性)を上のリストの通りに設定する。初期設定では755のはずなので、777のものだけを変更すればよいだろう。
  • これでPukiwikiのインストールは一応完了。設定したホームページのアドレス http://fdkenshu.hiho.jp にアクセスすれば、Pukiwikiのトップページが表示される。
  • 「新規」「編集」などのリンクをクリックして、ページを好きなように編集する。

認証制限付きページの作り方

授業用にPukiwikiを使う場合、ウェブ上で一般には公開したくない資料を学生だけが参照できるページに載せたいことがある。そのような場合、次の方法で認証制限付きのページを作ることができる。関連情報はこちら

■ pukiwiki.ini.phpの編集:

  • 自分のホームページサーバにFTP接続を行って、最新のpukiwiki.ini.phpというファイルをダウンロードする。
  • テキストエディタでファイルを開き、232行目から266行目あたりを見る(下記)
    /////////////////////////////////////////////////
    // User definition  ユーザー認証の設定
    $auth_users = array(
    	// Username => password 'ユーザー名' => 'パスワード', という書式
           'kenshu' => 'test',        //● kenshu というユーザー名と test というパスワードを設定
    	'foo'	=> 'foo_passwd', // Cleartext
    	'bar'	=> '{x-php-md5}f53ae779077e987718cc285b14dfbe86', // PHP md5() 'bar_passwd'
    	'hoge'	=> '{SMD5}OzJo/boHwM4q5R+g7LCOx2xGMkFKRVEx',      // LDAP SMD5 'hoge_passwd'
    );
    
    /////////////////////////////////////////////////
    // Authentication method
    
    $auth_method_type	= 'pagename';	// By Page name
    //$auth_method_type	= 'contents';	// By Page contents
    
    /////////////////////////////////////////////////
    // Read auth (0:Disable, 1:Enable)  読み出し制限: 
    $read_auth = 1;                //● 1にすると読み出し制限が設定される
    
    $read_auth_pages = array(
    	// Regex 正規表現		   Username ユーザー名
           '#FDrestricted#'    =>  'kenshu',        //● FDrestrictedという名前の入ったページは kenshu  にしか閲覧出来ない
    	'#HogeHoge#'		=> 'hoge',
    	'#(NETABARE|NetaBare)#'	=> 'foo,bar,hoge',
    );
    
    /////////////////////////////////////////////////
    // Edit auth (0:Disable, 1:Enable)
    $edit_auth = 1;                //● 1にすると書き込み制限が設定される
    
    $edit_auth_pages = array(
    	// Regex		   Username
           '#FDrestricted#'    =>  'kenshu',        //● FDrestrictedという名前の入ったページは kenshu  にしか編集できない
    	'#BarDiary#'		=> 'bar',
    	'#HogeHoge#'		=> 'hoge',
    	'#(NETABARE|NetaBare)#'	=> 'foo,bar,hoge',
    );
  • 上のようにして、●のついた項目を変更してセーブする。
  • 再度FTP接続して、pukiwiki.ini.phpをアップロードする。
  • これで認証付きページを作る準備は完了

■認証付きページの作成

  • 上で設定した認証をかけたいページ名のページを作成
    • http://fdkenshu.hiho.jp/ から 「新規」をクリックして、ページ名を 「FDrestricted」にして新規ページを作成
    • 小さいウィンドウが開いて「ユーザー名」と「パスワード」を聞かれるので、それぞれ上で設定した kenshu と test を入力
  • ページに何か文字を入力して、「更新」をクリックしたら完成
  • 一旦ブラウザを終了して、再度 http://fdkenshu.hiho.jp/index.php?FDrestricted にアクセスしてみると、ユーザー名とパスワードを要求される。

データベースの利用

ここで説明した外部レンタルサーバでは、いずれもデータベース(MySQLかPostgreSQL)が利用できる。このシステムを使えば、学生への成績開示が自動化できるが、プログラミングの知識を要するため、ここでは解説しない。

H20年全学FDでもこのページを使用


Last-modified: 2015-05-13 (水) 16:40:31 (3481d)