ウェブサーバーを活用した学生とのコミュニケーション †
- 日時:平成19年3月20日(火)午後2時30分~3時30分
- 場所:工学部管理棟3階第1会議室
- 担当:梶田 忠(理学部生物学科・内線2818・e-mail:)
今日のお話しのポイント+イントロ:「時間をかけよ、さらば、報われん」 †
授業は、教員と学生のコミュニケーションで成立するもの
教員からの情報の伝達はとても簡単。授業で話すとか、プリントを配るとか
でも、学生からのレスポンスはそうたくさんは受け取れない
なぜっかって?日本の学生はとっても内気。だからあてられて答えるのは恥ずかしい。。。
じゃあ、学生からたくさんレスポンスを受け取るにはどうすればよいか?
答えは:
学生一人一人とじっくりと時間をかけて、コミュニケーションを行うこと |
教員から個別の対応が得られるならば、学生は必ずレスポンスを返してくれます
以上が、コミュニケーションに関する今日の話しの全てです。学生に対して「個」を意識した対応を行えば、ほぼ間違いなくレスポンスが得られ、授業の効果が高まります。
学生とのコミュニケーションは新米講義担当者の羅針盤 †
私はまだ講義を担当するようになってから4年の、新米講義担当者です。講義を行うときには、どうすれば効果的な授業ができるのか、いつも悩んでいます。そんな中で気づいたのは、学生の理解度を頻繁にサーベイすれば、授業の進め方を考える資料になるということです。例えば、
- 授業アンケートを行い学生からの意見や質問を受け付ける
自分が学生に理解させたかったことが学生に伝わっているかどうかがわかる
- レポートやミニテストを実施する
授業の内容を学生が習得したかどうかがわかる。つまり、その授業で学生にどのくらい授業内容を習得させられたかが、レポートやミニテストの出来具合に反映されている。
こういうコミュニケーションを学生との間で確立することにより、自分が学生に理解させようと計画していることが学生に伝わっているかどうかを定期的に判断することができます。その判断によって授業の進め方を調節すると、授業の効果が高まると考えています。
「でも、そんな時間は無いのです」という教員の現状 †
上でまとめたようなことは、いわば、当たり前のことですよね。でも、大学教育の場では、もしかするとそれほど普通には行われていないのかもしれません。
それはなぜでしょうか?
たぶん、教員が学生とのコミュニケーションにかけられる時間が限られているからでしょう。
研究業績を上げるためには実験をして論文を書かなければならないし
外部資金の獲得のために申請書を山ほど書かなければならないし
実験に必要な試薬を買ったら伝票を管理してウェブ入力しなければならないし
試薬が届いたらそれぞれに帳簿を作って管理しないとならないし
学内委員会の活動は沢山あるし
などなど
学生一人一人にレポートを書かせ、レポート一つ一つにコメントを書き込んで返却し、...
なんてことをやっていたのでは、いくら時間があっても足りません。ましてや、半期に2つも3つも授業をもった日には、、、レポートにコメントを書くだけで、一週間が終わってしまいます。。。。
教員側の負担:「レポートを読んでコメントを返す」ことの大変さ †
授業の効果を高めるには、学生の「個」を意識したコミュニケーションを行うことが大切ですだと述べました。そのための方法として、
学生一人一人のレポートをじっくり読み、丁寧なコメントを返す |
のはとても良い方法です。しかし、残念ながら、
という現状があります。学生とのコミュニケーションに時間がかかるという現状を、「ミニッツペーパー」を例にとって整理してみると、
- 紙を学生に配布して授業に対する意見や質問を数分を書かせる
毎回、紙を準備し、前もってアンケート内容を印刷しておくなどの準備、学生への配布に時間がかかる。
- 紙を回収して内容を読み、集計する
紙を回収する作業、殴り書きのような判別不明文字を読むところ、意見やコメントの集計に時間がかかる。大抵の場合、集計はエクセルなどで行うが、紙媒体のデータを電子データに手作業で変換するのも一苦労。
- 個別の意見に対しては、コメントを書き込む
学生とのコミュニケーションを確立するには、質問や意見にはレスポンスしなければならない。でも、同じ様なコメントを手書きでいくつも書いていたのでは、時間がかかるし、疲れてしまう。。。
- コメントを返却する
コメントを書き込んだ紙を返却するのは、けっこう大変。授業時間で返すと時間がかかるし、ウェブページとかで一括表示しようとすると、学生の意見とそれに対するコメントを全て電子データにしなければならない。(→例:コア授業で回収した学生コメント)
学生側の負担:「最後の5分でコメントを書けなんて無理しょっ。面倒だし。」という現状 †
「ミニッツペーパー」はうまく使えば学生からの意見を集めるとても良い方法です。しかし、学生側にある程度の負担を強いることになります。
- 授業時間内で短い時間(数分)で意見や質問を書かなければならない
授業時間のぎりぎり一杯までスライドを使ったすごいスピードで説明をされて、最後の5分で授業にコメントしろなんて言われても、無理に決まってる。何を書こうか考えているうちに5分経ってしまうし。
- 教員からのレスポンスが無いと、意見や質問を書く気が失せる
アンケートに答えたり意見を書いたりしても、次の授業にそれが反映されるわけじゃ無いしなー。真面目に答えても仕方ないや。ま、いいか。適当に「そこそこ分かりました」って書いとけば。
- 手書きは面倒
こんな短い時間でいろいろ書くのはおっくうだなー。あれ、「おっくう」ってどういう字だったっけ?ああー、漢字が思い出せない。。。(ちなみに「億劫」です)
「教員と学生の間で、簡単にコミュニケーションが保てればいいなあ」 †
と、講義を担当されている方なら、誰もが思うのではないでしょうか?ましてや、講義を行うことに慣れないうちは、学生が自分の話していることを理解してくれているのかどうか、不安になることがしばしばあるでしょう。そんなときに、多くの学生から忌憚ない意見が聞けると、大変ありがたいものです。とはいうものの、アンケート用紙を配ったって、上に書いたような理由で、なかなか意見を書いてくれるものではありません。また、コメントや集計にかかる手間は大変そうです。
そこで、ここから先の話しでは、今年度の授業で私が行った、学生とのコミュニケーションを効率よく行う方法を紹介します。こういう方法で授業を行ったことが授業効率を高めたと評価され、賞を頂くことになったのだと思います。
ただ、最初にお断りしておかなければならないのですが、活用事例の話は
コンピュータソフトやウェブサーバーを活用することで、 |
時間と手間を減らすと同時に授業の効果を高めよう |
というお話です。コンピュータやサーバの利用が不得手な人には、多少、理解や導入に難しい点があるかもしれません。でも、そういうのために、こうすれば簡単に応用できるというアイデアもいくつかお話します。
活用事例紹介:「ウェブサーバーを使えばこんなこともできるんだ」 †
Pukiwikiで授業ページを提供する †
今、皆さんに実際に見ていていただいているページが、Pukiwikiというシステムを使って作成したウェブページです。Pukiwikiというものについての詳しい解説は、こちら(→Pukiwikiについて)をご覧下さい。簡単に解説すると、ウェブブラウザから、自由に書き換えが行える、コンテンツの管理システムです。上記のページで解説されている内容を簡単にまとめると、
ウェブページの編集がWebブラウザから自由にとても簡単に行える
訪問者が自由にページの内容を自由に変更することができる(注:パスワード認証も可能)
HTMLを覚えなくとも文字修飾が簡単にできる。図版の貼り付けも簡単
携帯電話からの読み書きにも対応している
それでは、授業で用いたページの一例を見てみましょう。
例: 授業/H18/情報処理/05 「テキストファイルの加工とエクセルの使い方」
この例は、「情報処理」の講義のために作ったページです。この講義では、学生に実際にコンピュータを操作させることで、コンピュータの使い方を学ばせます。正面のスクリーンにはこのページの画面を投影し、必要箇所をポインタで示しながら、解説を行います。学生は解説されたのと同じことを自分のコンピュータ上で行うのですが、実際の作業をする際にはスクリーンを見る必要は無く、自分のコンピュータのディスプレイに授業ページを表示させ、そこに書かれた手順で作業すれば、自分のペースで作業を行うことができます。
さて、Pukiwikiの利点ですが、上の例で示したようなページを、実に簡単に作成することができます。「情報処理」の授業は技術を教えることがメインなので、手順を図版や文書でまとめ、Pukiwikiページに貼り付けるだけです。上のページの作成にかかった時間は、当日の朝から授業直前までですから、6, 7時間でした。その場限りでは無い、効果的な授業ページ1コマ分が、たったの6時間でできるので、かなり効率が良いと思っています。
授業でPukiwikiを利用することの利点をまとめておきます:
分かりやすく見やすいページを短時間で作成できる
作成したページは、スクリーンに投影して説明するのに使いうる(注:文字サイズは大きくする)
学生は必要に応じていつでも授業内容を参照できる
パスワード認証付きページも簡単に作れるので、一般公開に向かないデータも利用できる
Pukiwikiで学生の個人ページを作る †
前節で解説したように、Pukiwikiというのはかなり便利なシステムです。ウェブブラウザから誰でも自由にページの書き換えが行えるという特徴はとりわけ素晴らしいもので、皆さんもよくご存じのウィキペディア Wikipedia もPukiwikiと同じ様な「ウィキ」のシステムによって作られています。
こんなに簡単にウェブページを作成できるのならば、学生に使わせない手はありません。そこで、今年度の「情報処理」授業では、 http: //bean. bio.chiba-u.j p/ joho18/(注:制限ページのため一般からはアクセスできません) というページをPukiwikiで作成し、学生一人一人にPukiwikiのページを持たせました。このページが学生とのコミュニケーションをとても簡単にしてくれました。以下、要点を箇条書きにします。
- 掲示板の作成が簡単にできる。
下の例リンクには、班ごとの実習テーマを相談し、実行するまでが記録されています。この授業では、学生にプロジェクトを自分で考えさせ、Pukiwikiの掲示板を使って相談し、班分けし、プロジェクトを実行して貰いました。その過程ややりとりを掲示板に文字で記録してもらいました。まだお互いのことを良く知らない同士の一年生にとって、ネットワークを用いたやりとりは、わりとすんなり受け入れられたようです(しかも、プロジェクトが完成するころには、皆、とても仲良くなっていました)。
- 例:プロジェクト決定まで(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
- 例:プロジェクト平均顔Now(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
- 学生:個人ページでレポートの提出が簡単にできる; 教員:コメントが簡単に返せる(個人ページはパスワード認証つきです)
- 個人ページの例(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
- 学生からのコメント例
- レポート(図版)提出例(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
- 定型アンケートを作っておけば、書き込む方もコピペで楽。テキストの一括処理で、集計も楽々
- 授業課題の例
上の例にあるように、毎回の授業でアンケートに答えてもらいます。学生はアンケートの質問内容をコピーして、自分のページに貼り付け、質問への答えを書き込みます。ウェブ経由で簡単に答えが書き込め、また、ペーストだけで答えられるところもあるので、学生からの意見を集めるのは簡単です。学生から個別の質問があったら、必ず返答するようにします。そうすると、その学生からは、さらにいろんな意見を得ることができます。
項目を定型化したアンケートは、簡単なテキスト処理(検索・置換)を行うことで、集計することができます。授業の最後には学生自身にアンケートのデータを集計して貰いました。私自身が集計して分析したのと、大差ない結果が得られています。
- 学生によるアンケート集計(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
- 教員によるアンケート集計
- 参考:研究・教育におけるPukiwikiの活用事例:研究室の場合(制限ページ)(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
メール(携帯からでもOK)でレポート提出 †
Pukiwikiはとても素晴らしいシステムなのですが、インターネットに接続できるコンピュータが身近にないと利用できないという難点があります。「情報処理」の授業は、コンピュータの利用方法を学ぶ授業なので、学生にもPukiwikiでレポート提出させられますが、その他の授業ではそういう訳にもゆきません。そこで、注目したのは携帯電話のメール機能です。近ごろの学生は、携帯電話でメールを送信するのに非常に慣れており、驚くようなスピードで文章を入力することができます。携帯メールでレポートを提出できるようにすれば、通学途中の電車の中でレポートを作成して、送ってくれます(もしかすると、将来的には、電車の中で卒論のイントロを書き上げてくれる学生が現れるかもしれません!)。
そこで、「情報処理」以外の授業では、携帯電話でもパソコンでも構わないから、電子メールでレポートを提出してもらいました。多くの学生が携帯メールから提出することを考えると、いくつか制限を設けておく必要があります。例えば、2,3年対象の「進化生物学I」では、次のような指示を与えました。
成績と単位の評価はレポートで行います
レポートは電子メールで提出してもらいます
授業で課題を指定し解説する(クイズみたいなもの。気軽にトライ!)
指定の時間までに提出して下さい
提出されたレポートに対して、コメントを返します。
答え自身と答えに至った説明内容を評価します。
1つのレポートに対して5点満点で採点します。
メールの宛先 xxxxx@faculty.chiba-u.jp
件名:レポート1
本文中に氏名と学籍番号を明記すること
この書式を守らないと、スパムメールとみなされることがあるので注意
内容:課題の答えとそれが選ばれた理由、また、他の選択肢が選ばれなかった理由を簡単にまとめる。
フリーメール、携帯電話メールどれからでも提出可
レポートの提出例:良い例と悪い例
レポートの提出例(良い例)
例えば、先ほどの系統樹で「カエルがヒトとサカナのどちらにより近縁か」という問題がレポート1として出されたら、
メール件名: レポート1
メール内容: ヒトに近い。理由は、カエルとヒトの最も今に近い共通祖先は、
カエルとサカナの最も今に近い共通祖先の子孫であるから。 千葉ちはな(06S4442)
"○ このレポートは、どのように考えたかが、分かりやすく説明されている。 満点"
レポートの提出例(悪い例)
メール件名: レポート1
メール内容: 答えはヒト。理由は、特にありません。 千葉ちはな(06S4442)
"× このレポートには、どのように考えたかが 説明されていない。 1点"
- →レポート課題の一例(※非公開ページにつき、リンクをはずしました)
アンケートをとったところ、多くの学生がメールでのレポート提出を歓迎していました。
- 授業アンケート(琉大)
(「植物系統学I」では最後に個別のアンケートを取り忘れたので、琉大でのアンケート例を示しました)
なお、
大切なこと: アンケートの提出も課題の一部にする。そうすれば、必ず意見が得られます。
一人一人の専用ウェブページで、レポートにコメントと成績を返却 †
では、メールで提出されたレポートには、どうやってコメントをつけ、返却すればよいでしょうか?一つ一つをメールで返信しても良いと思います。でも、今年度は、メールの本文を一括して保存し、パソコンのデータベースソフトウェアのファイルに変換してからコメントと点数を書き込み、ウェブサーバーにアップロードして学生に返却しました。
以下、やや専門用語も含まれていますが、手順です。
1. Eudoraなどのメーラーソフトで、届いたレポートメールを複数選択し、一括してテキスト保存
2. テキストエディタで保存されたメールを開き、ヘッダのうち不要部分を一括削除(正規表現検索・置換)
3. 正規表現検索・置換を繰り返し、レポート回数、氏名、学籍番号、レポート本文にタブでカラムを区切る
4. File Maker Pro等のデータベースソフトに取り込んで、レポートに対してコメントと評点を追加
5. 全てのカラムをタブ区切りのテキスト形式でセーブし、サーバに作成したデータベース(PostgreSQL)にアップロード
6. 学生がパスワード認証により自分のレポートの採点結果を閲覧できるように、PHPでスクリプト作成
(※最後の2行は、データベースサーバとか、CGIとかの知識が必要なので、あまり一般的な話しでは有りません。でも、はじめの4つは、今年度の「情報処理」で1年生に習得させた作業です)
上のような作業を行うことにより、学生は自分専用に作られたウェブページで、自分のレポートに対する評価を見ることができます。また、その時点での自分の順位を知ることができるので、やる気も起きるようです。
まとめ:ウェブサーバを用いたコミュニケーションの利点 †
○教員側の利点
・紙媒体を使わなくて良い(レポートをいちいち並び替える必要が無い)
・判読しがたい文字から逃れられる
・レポート間の比較が楽。同じような意見には、コメントの使い回しも可能
・電子データなので集計が容易。提出済み、未提出なども一目で分かる
○学生側の利点
・ウェブブラウザやメールから気軽に意見を提出できる
・いつでも好きなときにレポートの提出ができる(注:携帯電話の機能によります)
・教員から個別のレスポンスがすぐに得られる
・手書きよりも楽(ただし、人によっては手書きの方が楽だという人もいます)
導入に向けて:「私にはサーバーなんてとても無理」という方には †
ここまで、効果的な授業を行うために、学生とのコミュニケーションにおいて工夫した事例をいくつか紹介しました。Pukiwikiの利用、メールによるアンケート受付、データベースソフトによるアンケートの集計、個人ページを用いたレポート返却と、ウェブサーバというものに全くの知識を持たない方には、導入は難しいと思います。
しかし、ちょっと工夫すれば、Pukiwikiやデータベースを使わなくても、上のようなことは簡単に実現可能です。
ブログやSNS(ソーシャルネットワークシステム)を利用する †
自分自身の、あるいは千葉大学のウェブサーバを利用しなくても、世の中には無料でウェブ経由のコミュニケーションを可能にしてくれるサービスが沢山あります。ブログやSNS(Mixiが有名)を上手に利用し、学生と教員の間で外部からの閲覧ができないような共有ページを作成することができます。
Googleには様々なサービスがありますが、Googleグループもその一つです。Googleにアカウント登録をして、一人一人の学生とグループを作成すれば、レポートの提出やコメントの返却がやりやすくなります。
パソコンでのデータベースソフトの利用 †
ウェブページでデータベースを公開するのは難しくても、メールでレポートを集めるならば、自分のコンピュータ上でデータベースを利用して集計するとかなり便利です。File Maker Proなどを使えば、学生の写真も登録でき、コメントを書いているうちに、顔と名前が一致することでしょう。
>> File Maker Proを使用したレポート採点の例KJ_restricted?
導入に向けて:「Pukiwikiとかを自分で使ってみたい」という方には †
Pukiwikiが使えるシステム環境 †
PukiWikiは日本語対応のPHPがインストールされているサーバで動きます。
Webホスティングサービスの利用 †
総合メディア基盤センターでは今年度からウェブホスティングサービスの試験運用を始めています。現在はPerlのみ使用可能だということですが、将来的にはおそらく、PHPも使用できるようになるでしょう。PHPが利用できるようになれば、Pukiwikiの導入は非常に簡単です(下記リンクからPukiwikiのインストール方法をご覧下さい)。万一、Perlのみの利用に制限されていても、Freestyle Wikiなど、Perlで動作するウィキで同様のことができます。
ウェブサーバのシステム管理はけっこう大変なので、総合メディア基盤センターさんにお任せできると、とても便利になりそうです。
一般のホスティングサービスの利用 †
一般のホスティングサービスでも、PHPやPostgreSQLが利用可能なものが沢山あります。最も安価なところで、800円/月ぐらいです。
自分でサーバを準備する †
総合メディア基盤センターに固定IPアドレスを申し込んでウェブサーバを構築します。Windows, Mac, Linuxのいずれでも、上記の作業に必要なサーバが構築できます。研究室に古くなったパソコンが眠っていれば、サーバ専用機として蘇らせてあげることもできます。但し、サーバの構築は、ネットワークの設定やセキュリティーなどに或る程度の知識が必要とされます。
必要ソフトウェア †
下のページから情報が得られます。